予定したリリーススケジュールより早くできてしまった場合
https://gyazo.com/8bc591a15c610ad7cd6cf937fa451189
ブーツ・オヴ・スピード
予定していたより早く出来上がることにインセンティブがないと、ヒトは早く仕上げない
from 熊とワルツを - リスクを愉しむプロジェクト管理より引用(Kindle版 位置No. 1639)
この業界は、早く終わるという第三の結果を事実上不当なものとみなすことで、期日どおりに完成する確率をほぼゼロにしているのだ。いい加減なスケジュールを許さないがために、むしろいい加減なスケジュールが例外ではなく当然になっている。
ほぼ全てのソフトウェアプロジェクトでスケジュールは遅れる
むしろ約束してたより早く完成したら、「スケジュールを盛ったな?」と思われかねない
大事なのは、納期を守るためにあらゆる手を尽くしたようにみせかけることの動機が生まれてしまう
あくまで見積もりは、不確実性を含んだブレのある見積もりであり、その通りにやる約束ではない
見積もりより早く仕上げても得しない状況であれば、早めに終わりそうな場合でも約束通りの期日になるようにあえて速度を遅くしてしまうことにインセンティブが働く
人間だからしょうがないシリーズ
早めに終わるのが得するように、システムをデザインしていきたい
不確実性に立ち向かったリスク管理の代償として、スケジュールが前後することは仕方ない
頑張ったからスケジュールを巻いた とかいう話でもない
スケジュールを巻いたら凄い!遅れたらクソ!という価値観は無くしたい
スケジュールを早まる要因は少なく、遅くなる要因はいくらでも発生しうる
1ヶ月の見積もりはどんだけ早くなっても1ヶ月しか早まらない
1ヶ月の見積もりは、遅くなるときは1年でも3年でも遅くなる
スケジュールの非対称性が、ここにある