予定したリリーススケジュールより早くできてしまった場合
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ブーツ・オヴ・スピード
予定していたより早く出来上がることにインセンティブがないと、ヒトは早く仕上げない
この業界は、早く終わるという第三の結果を事実上不当なものとみなすことで、期日どおりに完成する確率をほぼゼロにしているのだ。いい加減なスケジュールを許さないがために、むしろいい加減なスケジュールが例外ではなく当然になっている。
ほぼ全てのソフトウェアプロジェクトでスケジュールは遅れる
むしろ約束してたより早く完成したら、「スケジュールを盛ったな?」と思われかねない
あくまで見積もりは、不確実性を含んだブレのある見積もりであり、その通りにやる約束ではない
見積もりより早く仕上げても得しない状況であれば、早めに終わりそうな場合でも約束通りの期日になるようにあえて速度を遅くしてしまうことにインセンティブが働く
早めに終わるのが得するように、システムをデザインしていきたい
不確実性に立ち向かったリスク管理の代償として、スケジュールが前後することは仕方ない
頑張ったからスケジュールを巻いた とかいう話でもない
1ヶ月の見積もりはどんだけ早くなっても1ヶ月しか早まらない
1ヶ月の見積もりは、遅くなるときは1年でも3年でも遅くなる