ユナイテッド航空173便燃料切れ墜落事故
1978年12月28日18時15分(太平洋標準時、PST)ごろ、ユナイテッド航空のマクドネル・ダグラスDC-8型機が燃料切れ状態でアメリカ合衆国オレゴン州ポートランド近郊の森に墜落した事故である。乗員乗客合わせて10人が死亡した。 機長は、車輪が出ているかどうかのチェックと、胴体着陸となった際の手順の検討に没頭してしまい、燃料が少なくなっていることの深刻さへの注意が疎かになっていた。また、他のクルーメンバー(副操縦士、航空機関士)の助言に対しても正しく応答しなかった。
機長以外のクルーら(副操縦士、航空機関士)については、残燃料に対する意識は機長に比べれば高く、実際に助言や警告も行ったが、概して控えめに過ぎたため、機長の関心を引き付けることができなかった。
機長に意見するより死ぬことを選んだ
ヒエラルキー制度が・権威勾配が強いチームでは、上司に進言することをためらう 「自分が言わなくても分かっているだろう」
「これを進言したら怒られるかもしれない」
その結果、リーダーの判断ミスによって自分が死んでしまうような究極の場面でも、従ってしまう