ヤコブ・ニールセンの10のユーザビリティヒューリスティック
ヒューリスティック(経験則)による評価手法「ニールセンのユーザビリティ10原則」が有名である。
1. システム状態の視認性を高める (Visibility of system status)
システムは、実行可能なアクションに関する情報をユーザーに伝える必要がある。
ユーザがシステムとやりとりをした後、その意図が認められたことを示す迅速かつ適切なフィードバックを伝えること
例
エレベーターでボタンを押したら点灯するフィードバック
https://gyazo.com/1d19ef63fb4b596fc576951bd970a44a
ゲームがロード中であることを伝えるフィードバック
2. 実環境に合ったシステムを構築する (Match between system and the real world)
ターゲットプレイヤーが慣れ親しんだ言語や概念を使用する
例
フォルダのインターフェース
ゲームで持ち物がバックパックに入っているインターフェース
https://gyazo.com/ab85cf0e9ea2ee7a6a7715dfddfce6eb
3. ユーザーにコントロールの主導権と自由度を与える (User control and freedom)
ショッピングカート機能で、商品の数を増やしたり元に戻したりが簡単にできること
4. 一貫性と標準化を保持する (Consistency and standards)
ゲームにおいては慣例による標準化が多い
例
検索機能は虫眼鏡アイコンを使う
日本では、決定は○ボタンやAボタン
5. エラーの発生を事前に防止する (Error prevention)
大事なアイテムを捨てようとしたら警告が出て防ぐ仕組み
6. 記憶しなくても、見ればわかるようなデザインを行う (Recognition rather than recall)
必殺技はR2+Aボタンなどと記憶させるのではなく、必殺技が使えるようになったらR2+Aの表示が出てくるなどしてユーザの記憶への負荷を最小にする
7. 柔軟性と効率性を持たせる (Flexibility and efficiency of use)
ユーザがオプションを追加や削除したり、インターフェースをカスタマイズできるようにする
8. 最小限で美しいデザインを施す (Aesthetic and minimalist design)
無関係で気をそらすような情報はノイズになってユーザ負荷を高めるため、取り除く
Googleのトップページは良い例
9. ユーザーによるエラー認識、診断、回復をサポートする (Help users recognize, diagnose, and recover from errors)
エラーメッセージから解決策が分かるようにする
「404エラー」と表示するのは悪い例
10. ヘルプとマニュアルを用意する (Help and documentation)
プレイヤーが忘れたり、一部の人だけが必要になる情報はヘルプやマニュアルを用意してサポートする