スペースシャトル・チャレンジャー号の失敗
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報告書によれば、マーシャル宇宙飛行センターの幹部たちはすでに1977年の段階で欠陥について知っていたが、問題をサイオコール社との間だけに留めて決して外には出さなかった。これはNASAの規定に対する明白な違反だった。のみならず、この欠陥が如何に深刻なものかが明らかになった後でさえ、欠陥を修正するまでシャトルの飛行を差し止めようと考える者はマーシャルには誰一人として存在しなかった。それどころか、マーシャルの幹部は過去6度にもわたってOリングに関連する打ち上げトラブルを起こし、その都度問題を握り潰していた。 付録Fの末尾をファインマンは次の文で結んでいる。「技術が成功するためには、体面よりも現実が優先されなければならない、何故なら自然は騙しおおせないからだ」
リスク管理の事例
もし厳しい指摘をして爆発事故を防いだ人がいたとしても、その人は英雄としては扱われない
むしろ指摘された側からするとやっかまれる、評価を落とす可能性まである