ステータスへの欲求は満たされない
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荒々しい渇望
社会学者のセシリア・リッジウェイ教授は、一度獲得したステータスへの欲求が安定する時点を突き止めようと試みた実験について、「より高いステータスを好む傾向が横ばいになる時点はなかった」と書いている。研究者たちは、ステータスへの欲求が「決して満たされない」理由のひとつについて、「個人がそれを完全に所有することは実際には不可能だからだ。なぜなら、それは他者から与えられる評価であり、少なくとも理論上は、いつでも奪われる可能性にあるものだからだ」との見解を示している。 承認欲求は蓄積して保存できるものではなく、いつでも奪われる可能性があるから常に求めてしまう? どこかの時点で100パーセント幸せになることはなく、常に上を目指し続けてしまうのが人間の基本性質らしい
心理学者のマイケル・ノートン教授率いるチームは、純資産が百万ドルを越える二万人以上とコンタクトを取り、彼らに自分の幸福度を十段階で評価してもらったうえで、100パーセント幸せになるためにはいくらの現金が必要かを回答してもらった。「収入と富の範囲がどこまで上昇しても、基本的には全員が2倍あるいは3倍は必要だと回答した」
この上を目指す本能が、文明を進める原動力にもなってきた
デメリットだけではない
個人が現状に満足することなく、常に不満を感じながら努力を繰り返すことは、人類から見たらメリットになっている
個の不幸が、全体の幸せに貢献する
ステータスへの酩酊状態がルイ14世など国王の散財を推進し、フランス革命のような下位ステータスの民よる反乱が起きてしまう