フェティシズム
呪物(フェティッシュ)とは、それ自体が超自然的な力を持つとされる物、あるいは精霊などが宿っているため超自然的な力を持つとされるものである(栗田博之「呪物崇拝」『文化人類学事典』弘文堂)。
その呪物に対する信仰が、呪物崇拝(フェティシズム)である(栗田前掲)。
(以下、詳説)
「フェティシズムという語は、ポルトガル語のフェティーソ(呪具)に由来する。西アフリカの人々が歯、爪(つめ)などを崇拝しているのをみたポルトガル人は、これをフェティーソとよんだ。1760年にフランスのド・ブロスがはじめてフェティシズムの研究を発表し、学術用語としてつかわれるようになった。
「A. コントは人間精神の発展を神学的・形而上学的・実証的段階に分け、さらに神学的段階をフェティシズム・多神教・一神教に分けたが、そのような諸段階が生物進化全般の延長上にあることを指摘していた。」(滝澤克彦「宗教進化論」『宗教学事典』)。
1760年にフランスのド・ブロスが初めてフェティシズムという言葉を定義し、フェティシズムの問題を体系的に取り扱った(栗田前掲)。
その後、学術用語として用いられるようになる。
19世紀のフランスの実証主義者たちは、フェティシズムは宗教発展の最初の段階であり、あらゆる宗教の起源であると主張した(栗田前掲)。
19世紀のフランスの社会学者オーギュスト・コントは、フェティシズムを宗教発展の最初の段階として位置づけた(Microsoft Encarta 2008)。 のちにはアニミズムという用語が一般的となり、フェティシズムの代わりに用いられるようになった(Microsoft Encarta 2008)。