スカーフ問題
参考
林佳世子「スカーフ問題」(小杉泰・林佳世子・東長靖編『イスラーム世界研究マニュアル』名古屋大学出版会、2008年)
宗教的シンボルを公共の場で身につけることを禁じる政教分離関連の法規定をもつフランスやトルコにおいて、イスラーム教徒の女性が身につけるスカーフを禁止対象に含めるか否かをめぐる議論、および, そこから発生した政治的混乱をさす。
フランスは、カトリックの政治介入との決別のために世俗主義(ライシテ)原則をとってきたが、近年は、イスラーム教徒女子児童が公立校で着用するスカーフへの対応が社会問題となっている。
一方、イスラーム教徒が多数を占めるトルコでも、共和国以後, 宗教を国家的に管理する政策がとられ、2008年の憲法改訂まで, 公的な場ではスカーフ着用が事実上禁じられてきた。公的な場に、高校や大学が含まれるか、大統領等公人の夫人のスカーフ着用は可か否かが問題となり、「信仰の自由」、「共和国の原則保持」等を問う議論に発展している。
伊東俊彦「フランスの公立学校におけるスカーフ事件について」
https://www.l.u-tokyo.ac.jp/philosophy/pdf/eth03/L'affare_du_Fouland_a_l'ecole_public_en_France.pdf
2023-08-30:フランス公立校での「アバヤ」着用禁止へ、ファッションと宗教の境界線は(2:29)
https://youtu.be/08krmDmoB-A