エドワード・バーネット・タイラー
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1832年10月2日 - 1917年1月2日
(以下、授業内容と同じ)
宗教学(概論)での説明(『宗教史の発見』などによる)
オックスフォードへの道のり
タイラー Edward Burnett Tylor 1832〜1917
ロンドン生まれのイギリスの人類学者。
1856年、イギリスの民族学者ヘンリー・クリスティのメキシコ科学調査旅行に同行して、人類学に興味をもった。
このときの成果として、最初の著作「アナウァク」(1861)を発表。1896年から1909年までオックスフォード大学の初代人類学教授をつとめる。アニミズムに関する研究や、彼がおこなった「文化」の定義は、初期の人類学に重要な貢献をなした。おもな著書に、「人類の初期歴史研究」(1865)、「原始文化」2巻(1871)、「人類学」(1881)がある。(Microsoft Encarta 2008)
イギリスの文化人類学の創設者。
自らの学問を人間の学と規定し、文化の総合的定義をはじめて行った。
ロンドンのクェーカー教徒の家に生まれる。
信仰上の理由で大学に進めず、家業の真鍮鋳造業の経営に従事する。
23歳で結核になり、健康回復のためにアメリカ旅行に出かける。
モンロー宣言の後。開拓を進める。南北戦争の前。テキサス併合(1845)、カリフォルニア割譲(1848)
この旅行中に、キューバのハバナで熱心な考古研究家で実業家の英国人Henry Christyと運命的に出会い、メキシコ旅行をともにすることになった。
この旅行によってメキシコの古代史、民俗慣行にひかれ、そこの人々の日常の具体的な生活に強い印象を受けた。この旅行がタイラーの生涯の方向を決める。
メキシコ旅行を本にまとめる。
人類学的研究に入る。
オックスフォード大学の初代人類学教授になる。
◉〈諸民族の宗教は人類の根源的な自然宗教の貴重な証言であるはずだ〉 文明社会と未開社会の比較
タイラーは——確立された図式に従って——、野生段階(狩猟採集)と野蛮段階(畜産農耕)と文明段階という社会組織の三つの進歩上の段階を想定した。〉
〈…ヨーロッパの現在を発展の目標と考えると、すべての民族が同じように進歩しているわけではないことになる…〉
〈ヨーロッパ以外の諸民族はいまだに初期の段階にあり、文明化した諸民族の初期の歴史の証人として召還され〉うる。
〈われわれは小さな子どもだったとき、後年もはや〉必要ではなくなって、〈失われしまったような諸観念のなかでものを考えていた。
「無意識」の登場(19世紀の半ば)…カール・グスタフ・カールス「したがって、以前に意識されていたものが、いまや無意識的なものであるが、それでもこの無意識的なものがわれわれの現在の意識の基盤である」(1846年)
この失われた歴史を解明するために、タイラーは比較という方法を利用。
「残存」の定義…「出来事、習慣、見解等が、その本来の故郷である社会とは異なるという新たな段階へと、慣習の力により移された〔場合、そのような出来事、習慣、見解等が残存である〕。
古い慣習のゆくえの3タイプ…廃止、残存、再生
1. 「廃止」
2. 「残存(survival)」:「現存の未開社会に色濃くみられる死霊・生霊・事物の霊とのかかわりが、ヨーロッパ文明社会の非都市部(田舎)に残っているとする進化論」
3. 「再生」←現代都市社会での降霊などの流行(e.g. spiritualism・心霊主義)
社会が実際に一連の諸段階をたどってきたかどうかを認識するためには、残存を見つけることが必要。
「法則的」というよりは、むしろ「統計的」→進歩は法則ではないから、文明的に進歩した人類が過去から学ぶという可能性は保持される。
タイラーが「文明」ではなく「文化」と呼ぶ意味
タイラーにとっての「文化」…社会的・経済的な組織の諸段階よりも、人間の主観的諸能力と関係があるもの
タイラーは、発展の過程における人間の本性の変化を想定しなかった。
タイラーは、多数の報告を基盤として、初期の社会の人間の行動や見方を再構成した。
ミュラーと同じく、進歩した文明が偏屈なタイプのブルジョワ文化を生み出すことを確信。
タイラーは擬人観を神話の基本原理と考えた。
アニマ(ラテン語で「魂」)+イズム
なぜ「アニミズム」の語?:関一敏「アニミズム」(『宗教人類学入門』)による説明
「アニマ」「アニミズム」:17世紀の化学者の語彙をかりたもの
スピリットの信仰であるのにスピリチュアリズムとよばないのは…19世紀後半には、すでに「スピリチュアリズム」(心霊主義、心霊研究)とよばれる運動体があった(米・英)
「フェティシズム」という名称の拒否…「フェティシズム」という呼び方は、「部族宗教は非理性的である」という判断と結びついていた。
タイラーの次善策 アニミズムの名を採用
「野蛮な哲学者たち」の直面した2つの大きな謎…死者と生者のちがい、夢や幻
…「身体に深く根をおろしながら同時にそこから遊離できる「魂(soul)」という存在を導き出して説明