Denoと過ごした1年
今月(2019/12)で自分がDenoに関わり始めてから1年が経った
今年一年で自分が作ったDenoモジュールはこれくらいある
登場人物
keroxp.icon: keroxp
/deno-ja/syumai.icon: syumaiさん。deno-jaの発起人であり技術書典関連の幹事でもある /deno-ja/kt3k.icon: kt3k aka Deno澤さん。日本人初のDenoコミッターでありコミット歴、コミット数ともに日本一。世界6位。 /deno-ja/leko.icon: lekoさん。Node.jsコミッターであり。TS meetup JPの主催者。
/deno-ja/sasurau4.icon: sasurauさん。Denobook02の英語版の翻訳に尽力。
suguru03さん。deno-redisのコラボレーターであり、本番でdeno-redisを使っているらしい猛者
deno-ja年表
2018/12: Denoが動くと知る。WebSocketモジュールが無いらしいので作ってみる -> 数日後にマージ
2018/12: syumaiさんhashrockさんを始めとしたDenoistによるdeno-jaが結成。第1回Deno会開催
2019/3: 第3回Deno会開催。syumaiさん、kt3kさん、hashrockさんに励まされやる気を回復させる。
2019/4: 技術書典5に出典。100部が完売。Ryanから直接メールが来て謹呈。
2019/5: 第4回Deno回開催。技術書典の報告など
2019/7: 第5回Deno回開催。
2019/10: 第6回Deno回開催。過去最大の規模。
2019/11: suguru03さんがdeno-redisのcollaboratorに
2019/12: Denoアドベントカレンダー開催
振り返り
自分で言うのも何だけどめちゃくちゃDeno書いてた一年だった
Denoに関わっているだけでこの一年暇になることもなかった。毎月何かしらDeno書いてたので。
これらはdeno-jaコミュニティの方々の助けがあってのことなので感謝するばかりです
個人的には、Denoに関わり始めたこの1年でプログラマとしてのレベルが数段上がったとも感じた
外国のOSSにそこそこ深くコントリビュートすること、Github上での英語でのやり取りのコツなどを掴んできた。
servestを実装する上でHTTP/1.1の仕様を完全に理解したので、仕事でもなんでもHTTPサーバーの仕組みを理解した上でWebアプリを開発するのはものすごい効率だと思った。異世界転生かよっていうくらいチート級の知識 その上で思うのはやっぱりRailsとかのフレームワークは邪悪だなと。HTTPの仕様完全に理解しててもRailsは使えるようにはなりません。この手のフレームワークは本当にHTTPとプログラミングが乖離していて良くない。
Expressはこのギャップをうまく埋めていて、Node.jsの使いにくいHTTP APIをうまくTCPベースのHTTPプロトコルに近い使い方に落とし込んでいると良さを再認識した。
ServestのAPIは主観的な使いやすさを廃してとにかくHTTP/1.1のプロトコルを透けて見えるように実装した
deno-redisを実装した上でRedisのプロトコルも完全に理解したし、Redisがいかにシンプルに設計されているかに感心させられた。 deno-couchdbを実装した上でAPIが完全にHTTPで完結しているCouchDBの設計の美しさ、ロバストさを実感した 一年前Denoを知ったときDenoのエコシステムには本当に何もかもがなくてなくて、普段当たり前に使っているようなツールも自分たちで作らないといけなかった
でもこれはプログラマとしてものすごく楽しい環境だった
すでにあるツールの使い方をドキュメントを読みながら理解するよりも、仕様を理解した上で自分が使いやすい理想のライブラリを作ることができるというのはこの時期の特権だなとも思った