自分の曲を振り返ってみた
https://www.youtube.com/watch?v=KZB3J1OswHk&t=119s
2019年に作った6つの曲
を僕自身がそれぞれ振り返りながら解説していくという動画を作成した
お絵描きについて語ることの意味でも語ったのだけど、僕は創作物の成り立ちについて作者自身が語るというのは鑑賞者にとっても作者自身にとってもとても重要なことだと思っている 個人的な制作メモはScrapboxに書いているのだが、文章では伝えにくい雰囲気というものも感じていた
半年間ほどの活動を経て色々と作る音楽や作曲との向き合い方も変わってきたので、そういった変化を振り返るいい機会だと思ったし、またそもそも僕自身がどういう人間なのか、ということを合わせて曲を知ってもらうべきだなと思ったわけです
もともとは6曲の動画をサビの15秒程度をフェードで繋いだ動画にしようかと思ったけど、それじゃあまりにも在り来りすぎるし、宣伝の意味合いでも薄すぎると感じた
んで、そういえばボカロに限らず自分の作詞作曲した曲を自分で聞きながら解説するようなものを見た記憶がないので、実況風に解説してみたら面白いんじゃないかと思い立ったわけです
ネットで音楽を発表する人はなぜか自分の作品について極端に寡黙になるか極端に饒舌になるかのどちらかな気がしていて、そのどちらにも迎合できない自分はまた別の方向を模索していた
作品について一切を語らず作品のみで勝負をするクリエイターも立派だとは思うが、結局作品に丹精を込めることに変わりがないのであれば、それは単に不親切なのではないかと感じる。饒舌に解説を重ねるのは確かに野暮である。
だが僕は音楽においては作者と作品は切っても切れない関係にあると思っており、作者と作品の向き合い方も作品の一部であると思うようになった
なので僕が僕の作品について語るとき、それは作品を作るにあたって僕自身はどう変わったのか、作品はどう変わったのかという、変化の流れの一点を切り取った回想録である
僕は基本的に作品を作り終わったあとその曲をほとんど聞かなくなるのだけど、こういう機会でも持たないと冷静に振り返れなかったことが結構あった
もちろん手品のタネを明かすようなことはしなかったけど、どの曲もいうほど空かす場所はあまりないと思っている
6曲をつなげて聞いたのは(当たり前だが)始めてだったのだけど、どの曲も納得はいっているなと再確認した
どの曲にも根本的な未熟さが残っているのだけど、コアとなる部分をしっかりと表現しようという試みについてはどの曲も確かに形になっていると感じた
形になっている/なっていないというのは何かを作るにあたって非常に重要な感覚だと思う
もちろんそのほとんどは作者自身しか評価が出来ないのだけど、技術の高い低いではない、その試みが作品として成立したかどうかを作る段階できちんと評価できるかどうかが、なによりの第一歩目なんじゃないだろうかと思います