ゲームをe-sportsと呼ぶのではなくスポーツをフィジカル・ゲームと言えば色々わかりやすいのでは?
e-sportsはスポーツか否かみたいな的を大きく外した批判を見ると、ああ過渡期なんだなぁと思う
というわけで、既存のスポーツを「フィジカル・ゲーム」と呼ぶと色々しっくり来るのではないか
いまe-sportsと呼ばれているのはいわゆるビデオゲームと呼ばれるソフトウェア競技のことである
ゲームと一口に言ってもいろいろ種類があるわけで、アナログゲームとかボードゲームとかは歴史も古くプロも存在している
なので、いまe-sportsと呼ばれている競技がおかしなものでないことは明らかだし、むしろフィジカルゲームだけが特別化されている現状がおかしいと言わざるを得ない
確かに人間と運動は切っても切り離せず、しないよりしたほうがいいことなのは間違いないのだが、一般的にスポーツと呼ばれているものは競技であり、それは運動のサブセットでしか無い
こと日本に限れば部活はフィジカルでないものすら競技化されていて、精神性は全く同じものである(xx甲子園とかたくさんあるし)
なので、人間が競技性を追い求めてしまうのはもう仕方のないことなわけで、何かを争うことが国レベルで推奨されている以上、ビデオゲームが職業や教育に食い込んでくるのもまったく不思議ではない
とはいえビデオゲームとフィジカルゲームの大きな違いとしては、競技が製品化されているか否かという点かもしれない
しかし、アナログゲームフィジカルゲームもなんだかんだ言って必ず運営団体が存在するし、その運営方針に従わないと実質的に競技できないという不自由さはむしろ高いと言え、一種のカウンターカルチャーとして成長してきたビデオゲームはそのあり方を変えるかもしれない
スマホのゲームなんかは無料でも遊べるものも多く、より競技性の高いビデオゲームはむしろ買い切りばかりだ
Fortniteなんかは完全無料だし
なので、競技が営利企業に管理されているとは言え、始めるコストはフィジカルゲームよりも実は低かったりもする
実際一つのビデオゲームが半世紀以上も続くことはないので、競技という観点からするとフィジカルゲームとは違うかもしれない
が、ジャンルと呼ばれるものは長く続いていくことは確実なので、プロや競技者もゲームを変えてプレイし続けることはあり得る
何が言いたいかというと、これこれこういう理由でe-sportsはスポーツでないという理論は大抵の場合すぐに論破できるということである
なぜならビデオゲームもフィジカルゲームもほとんど構造的に同じ基盤の上に成り立っているからである
とはいえビデオゲーム競技が文化的に最高で万人に受け入れられるかというとそれは違うのかなとも思います
フィジカルゲームですら好き嫌い(興味ない)が大きく分かれるわけだから別に不思議というわけでもない
これからビデオゲームはプレイヤーからではなく視聴者からお金を生むビジネススタイルにシフトしていくとは思うのだけど、そこでどうプレイヤーでない人をプレイヤーにするかというストリーム演出の高まりが必要とされるんじゃないでしょうか
著名なビデオゲームの世界大会の配信などを見ていてもイマイチ凄さがわからなかったりするし
競技の配信において必要なのは技術の高さが分かりやすいということではなく、どっちが有利なのかがすぐに分かってそれがコロコロ変わることなんじゃないかなーと思います
サッカーやバスケ、テニスなんかがその競技性と有利不利のわかりやすさが純化されているから人気なのかなと
LoLとかPUBGとかはそういうのがプレイヤーじゃないとわかりにくい。プレイヤーでも人の試合見てもよくわからない
シーソー感をうまく演出するという点では近年のフェンシングのデジタル化は素晴らしいと思う
ルールが複雑な競技はやはり配信に向かないのだろうか?
それでも競技がたくさんあれば一定の市場にはなるのでコスモス化が進めばいいのかな
日本の教育機関が重い腰を上げるのはいつになるんだろうね
N高とかはいち早くe-sportsのプロ選手を排出する場になりそう