2024年12月28日
夜中から明け方にかけて咳が出るようになって、何度か起きる。朝になっても出るので、薬を飲んで昼過ぎまで寝ていた。
夕方からKが友人たちとの食事に出かけたので、リトルKと過ごす。「カーズ」のキャラクターが好きなわりに話の内容を知らないので、映画版の1作目を見せる。30分ぐらいはじっと観ていたが、飽きてあちこちをガサガサと漁り始めるモードになった。アンパンマンも、エピソードを観せてもあまり乗り気ではなく、すぐにおもちゃで遊ぶ子供の動画を観せろと要求する。まだ早いのかな。
岡真理+小山哲+藤原辰史『中学生から知りたいパレスチナのこと』を読む。岡氏が、パレスチナ問題を2000年前の「ディアスポラ」にさかのぼって考えるのはむしろミスリーディングで、それは徹頭徹尾ヨーロッパにおける問題なのであると書いているのに啓蒙された。もちろん、現状だけ見ていても何もわからないのだが、かといって過剰に「歴史的」に見たところで本質を見失ってしまう。近代に原因のあることを「歴史的」見地にうったえることで隠蔽してしまうというのは、むかし中上=柄谷が被差別部落問題について述べていたことと似た構図であると思い出したりした。 今年のノーベル文学賞を受賞したハン・ガンの小説を読んだことがなかったので何か読んでみたいと思っていたところ、気が向いて『ギリシャ語の時間』を買って読み始めた。まだ1/3ほどだが、スケールが大きくて緊張感のある文章。「世界文学」という感じがする、という馬鹿みたいな感想を抱く。 最近知ったある言語系YouTuberのXアカウントをさかのぼって読んでいたら、中高の同級生の名前が出てきて驚く。気持ちの悪い絡み方をしていて、引用ポストによって現れたのであった。厳しい気持ちになる。自分もことによったらこんな感じになっていたのかもしれないし、そうでなくても自分だってそのような感じに思われかねないのかもしれないし、なんにせよ自分の行動も気をつけないとなあという気持ちになった。キモ過ぎる。
歴史に関するリソースに触れることが多くなった結果、言語に対する興味がまた再燃してきた。なかなか継続して学ぶことができないのだが、やっぱり「実用」みたいなことにとらわれ過ぎているからなのだと思う。単純に、言語そのものが面白いという気持ちもあるのだけど、それだけでは続けようという気持ちが続かない。何かもっといいきっかけ、心構えみたいなのが身につくといいんだけどなあ。
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