2024年11月18日
昨日行われた兵庫県知事選挙について,経緯を全然知らなかったので,結果に驚いた.失職した前知事が巻き返し,勝利したのだという.そのこと自体の是非については,特にここに記すべき意見はない.
選挙の過程において様々な取り組みが行われたということが,報道やネットの記事,Xのポスト等で語られている.候補者の持つ個人的紐帯や支持者に基づく当たり前の支援活動もあれば,現行選挙制度の「ハック」といえるような支援活動もあったようである.後者のような活動が実効的な効果をもたらす段階に入ってきたということを前提に,今後選挙のあり方について考える必要があるのは確かだろう.
「ハック」的活動や,それに同調した人々を責める言い分も見られる.活動に対する批判には聞くべき部分もありそうであるが,ここでは扱わない.一方で,前知事を当選させた投票行動をとった人々を貶めるのは悪手であろう.個人的には,そのことに賛同するわけではないのだが,単に突き放して終わりでは何にもならないのも確かである.そのような現実を前提に,いかにしてより良い社会を作っていくかということを考えなければならない.
二項対立としての「分断」が投票行動への誘因としても,結果を分析する「敗因」としても語られるそのこと自体がまずは問題だろうと思われる.その「分断」は,大きくいえば足元の経済格差や,将来にわたって予期される不安感によって起こっていることだろう.経済成長により格差や将来の不透明感を低減し,政治および報道の各セクターの信頼回復を図る必要がある.長い道のりだが,そうしたことを漸進的にやっていく他はない.
ひとまずはそういったことを考えたのだが,個人的な気分としては暗澹たるものがあるのもまた事実ではある.
出社して,あれこれ情報のキャッチアップをしたり,月曜日の各種会議など.これまでの活動に正式に一区切りつけたり,新たな体制について決議を通したりなど.帰宅して,博論スライドの続きに取り組む.難所だったのだが,なんとか筋道をつけて切り抜けることができて,安心.
いろいろあるけど,できるだけ気分よく過ごせるようにしようと思う.通勤時に,やたら不機嫌そうな顔つきをしている人を見て,ああいう感じにはなりたくないなと思った.自分が不機嫌そうな顔をしていたら,かなり嫌な感じの顔つきになると思う.そうはなりたくない.無理に明るくふるまう必要もないのだが,機嫌が悪そうにはしたくない.そう思って,鏡を見ながら口角をあげる練習をしてみたりした.
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