会社のtimesチャンネルでのわたしなりのルール
IT企業にはなぜかtimes文化なるものがあり、Slackにて個人用に公開チャンネルを作ってブツブツと呟く人たちがいる。
自分もご多分に漏れずそれをやってきているのだが、まあいろんな会社でトラブルの温床になっていることもしばしばある。自分も他人を傷つけ傷つけられ、その度に成長してまいりました。
その苦しい歴史の中からいくつかのことを学んでいて、マイルールを設けている。しかし言語化したこともなかったので、なんとなくテキストに起こして整理してみる。ちなみに注意点としては、あくまでも自分はこうしていますという個人が勝手にやっているものであって、これをやってないとクソだとか言うつもりは毛頭ない。また正直全部を守れてないときはあるが、完璧な人間はいないので、日々意識することが大事だと言い聞かせてなんとかやっていっている。
たった一つの大原則: いらんことしゃべるな
先程いくつかと言ったが結局の所、これです。公開チャンネルである以上、いくら個人の目的で利用していたとしても、公共の場で発言しているわけなので、そもそもなんでも話せる場であるわけではないことを自覚しないといけない。
じゃあいらんことってなんやという話を具体的な例を上げて一つずつ上げていく。そりゃそうだろ、と思われる内容もあるし、粒度がバラバラで読みづらいと思うが、これって意外と漏れなく意識するのは大変なので、わざわざ記載する。
1. 宗教や政治の話はしない
野球の話はしていいです。私が許可します。内海が引退したぞ。ただ、それ以外の宗教や政治の話題に関しては公共の場ではあまり話さないほうが無難とは思う。
まあこれは一例であり、一般的に公共の場で出さないような話題はやめましょうねというだけ。
2. 仕事の話を(なるべく)しない
これはちょっとラインが難しいのだが、いわゆる純粋な分報として作業のまとめや状況報告を行ったりすることは別に良いと思うが、そこで議論が行われる可能性がある話題などは、そもそもそれを話すのに適切なチャンネルがあるはずなので、それがたとえ独り言だったとしてもきちんと正しい場所で投稿したほうがよい。
正しい場所で会話をするというのは、リモートワークが一般的になりつつあるこの業界で非常に大事なことだと日々感じる。エンジニアならコミット前にDiff見ろよみたいなもの(?)で、習慣づけていかないと非常に困ることだと思う。
この辺は、なにか全体を監督しないといけない立場になってみるとより重要性を強く感じることになると思う(正しい場所で会話が行われないと途端に重要な話題がまったく把握できなくなる)。
またこれは個人的な事情であるが、自分は去年からEMをやっていて、扱ってる話題が基本的に他人にペラペラ喋れるものが少ないので、いっそのこと仕事の話はなるだけしないでおこうと決めている。
3. 愚痴らない
だり〜ねみ〜ミーティングおおすんぎ〜とかはかわいいもんなので全然結構だが、社内の誰かを傷つけない形で愚痴ることは難しいわけで、なにか誰かを貶めている発言にどうしてもなるので、基本的にはいらんことに当てはまる。
大変なことだが、不満を課題として言語化して解決するなり、少なくとも正しい場所で議論のテーブルにのせるというのをやらなくちゃいけない。ここで、いってもわかんねーしとか言って学習性無気力を気取るのはなにも生まないので戦っていくしかない。自分はその気があるタイプなので、過去を反省し、泣きながら日々弱い自分と向き合わされております。
4. 匂わせしない
クソ適当な例だが、PR上で軽い言い争いになって、その後に「コミュニケーションって難しいわ〜」みたいなことをつぶやく、こういうのを匂わせと表現した。これは意外と愚痴じゃないからセーフと思っている人が多いような気がする。それって、当人とか周りの人がみたら明らかにそのことであるとわかるし、実際はそれに言及していなくても周りがそれに言及してると勘違いされそうなことは「いらんこと」であって、特にいいことがないので、黙っていたほうが無難。
5. timesでの話題や情報を、マネージメントで使わない
これは当人のtimesでの話ではなく、他人のtimesに対するスタンスの話になる。自分の価値観によるものかもしれないので話半分に聞いてほしいのだが、マネージャーになってみて驚いたこととして、timesで愚痴ってるやつがいて、それを1on1でマネージャーがフォローするみたいな構図が結構よくある。これをどう捉えるかという話で、個人的な意見としては、それをぶつける場として1on1をわざわざ毎週セッティングしているので、そこを活用してもらったほうが組織としては健全なように思う。
また、これって行き過ぎると単純に拾ってる側が段々消耗していくことが目に見えていて、ただでさえマネージャー業務の感情労働の側面について議論がなされている世の中なのに、ほんとにしんどいよそれという気持ちになる。
ということで、timesで書き込まれたからフォローしますみたいなものは一切やらないので1on1で話してね。という方に倒した方がお互い幸せであると思う。まあケースバイケースではあるが。
こんな感じでやらないことを明確に決めたルールになっていて、このWFH環境で社内の人とコミュニケーションを取る数少ない場としての側面だけを意識して活用しようと個人的には考えている。
ちなみに
雑談による生産性向上の範疇を超えた「社内で一日中仕事しないで雑談してるオッサン」のSlack版「常にSlackで何か投稿してる謎の人」が誕生するのである。
みたいな言説があるが、実際観察してみると、その人が人生でタイプしてきたテキスト量に比例しているだけ(要はテキストコミュニケーションが日常的に多い)みたいな感覚はあって、普通かそれ以上に仕事しているような気はするので、そこんとこはあんまり気にしなくていいと思う。
このようなことを意識した結果、あんまり仕事できなそうな人のTwitterアカウントのようなものになりました。私が常にSlackで何か投稿してる謎の人です。本当にありがとうございました。