『研鑽Rubyプログラミング』β版以降の進捗報告と、若干名のレビュー追加募集のお知らせ
https://scrapbox.io/files/61a5a1679f18f4001df0e2c8.png
tl;dr
正式版(紙と電子書籍)は2022年の春に出せると思います。読んであなたのRubyプログラミングスキルを研鑽しましょう〜
『研鑽Rubyプログラミング』、β版を買えます!!
β版については下記のサイトから購入できます。 β版についての注意 にお目通しいただいたうえで、納得できる方はぜひご購入ください!!! …現在のβ版では、第1部(第1章〜第6章)までを編集されたものとしてお読みいただけます。第7章以降もグレーアウトされた状態ですが、作業中の訳文を読むことは可能です(ただし、マジで作業中…販売当日朝まで作業していた作業中のスナップショットです。特に終盤はかなり慌てて作業したものです…)。販売開始数日間は半泣きになりながら作業を進めていたのですが、こういう破天荒な「売り方」ができるのはインディーズ出版社ならではだと思うので、取り組み甲斐はあります 😇
β版を読まれた方で、お気づきの点がありましたら、GitHub Issues経由でフィードバックをお気軽にお寄せください!!
本書で対象外になっていること
「どんな書籍であるか」は上記のラムダノート社の商品ページを読んでいただけると良さそう。なので、書かれていないことの代表的な点を2つ。
1. Ruby自体やRubyコミュニティでの「基本的な前提」となっている考えかたは説明されていない
たとえば「特異クラス」や prepend が何なのかは一切説明されません
「Rubyでプログラミングすることはたのしい」は前提になっています
本文中の主張の参照元がほとんど無いので、簡単なものは訳注をつけるか、込み入ったものはこのScrapboxで補足したほうがいいのかなあ…と思い始めています(β版では訳注はついていません)
↑こうした前提にたったうえで、ファンダメンタルなRubyプログラミングの(Jeremyの)見解を述べた一冊です。よって最新だったり発展的なRubyのトピックは扱われていません。具体的には次のような内容は対象外です:
2.マルチスレッドやプロセス全般と、さいきんのRubyの新しい「パラダイム」はスコープ外
まだRubyコミュニティでの位置づけや使われかたが定まっていない新しい考え方はカバーされていません。RactorやFiber、パターンマッチ、Refinementなど。非同期がらみの話もなし
本書は変数についてけっこう詳しく説明されているけれど、スレッドローカル変数についての言及はなし
本文中ではシレっとマルチスレッドで悪さをする話などが言及されてはいるけれど…(簡単に理解できる話ではないのでは)
本書を訳そうと思った背景(を書こうと思ったけど略)
…を当初は書こうと思ったのだけれど、まとまらなかったので、正式版を出版できた暁にどこかのテックトーク的なイベントに呼んでもらえたりしたらそのときに話せるといいのかな…(そのときもまとまる気はしないが…)。
原著が7月に出版された400ページを超える技術書を、部分的にとはいえ同じ書籍(いまはβ版なので電子書籍のみですが)として日本語翻訳書籍として、日本語話者の(とりわけRubyistの)皆さんにお届けしたい、という気持ちに駆り立てられてやっております。ページ数が多い書籍は作業が多くなるので時間もかかるし、なるべく敬遠していたのですが、今回ばかりはそうも言ってられないな、ということで個人的にはこれまでに手がけた翻訳書でいちばんページ数が多くなっています。『アジャイルな見積りと計画づくり』が、文字ばっかりで360ページあったけれど、これも共訳。ああそうだ。今回は『JavaからRubyへ』以来の単独クレジット翻訳書でもあります。
進捗状況と今後の見通し
β版のグレートアウトで雰囲気を感じとれるように、原著の本文じたいはすべてとにかく日本語文字列化してあります(ただし、かなり不具合が多い)
12/7時点では、すでにβ版でお読みいただける部分も含めて、訳文の校正を進めています
こんな感じかなあ…
2022年1月…?? β2: 第2部(第14章までをグレーアウトされずに読める) + 第1部へのフィードバックの反映
2022年??月: β3: 第3部(すべてをグレートアウトされずに読みえる)
2022年春????? 正式版: 紙版も買える。すべてのフィードバックを反映済み
β版の販売は開始したけれど、まだまだ道程は遠い…。とはいえ、翻訳作業中でも製品版に近いビルドがいつでも得られるので、ギリギリまで品質を高めることができるので、あと数ヶ月、がんばります。
もうちょっとレビュアーを追加募集します!!
すでに何名か信頼のおけるレビュアーに翻訳原稿のレビューは依頼しているのですが、本書の取り扱う内容を踏まえると「対象読者」に近いレビュアーのフィードバックがもう少し欲しいな…とも思うので、以下のGoogleフォームの応募要項に目を通していただいたうえで、興味のある方はご応募くださいませ。フォームは1週間ぐらい開けておきます(具体的な締切は下記のフォームの概要が正しいです)。