学びたいことを学ぶ。身につけたい技術を身につける。
2018年屈指の名文、内田樹さんのブログにある言葉。
何かを「学ぶ」ことに対してかかるコストは、金銭、時間、さまざまな点でどんどん下がっている言ってよいはずだ。
たとえば、プログラミングを学びたいと思ったら、普段使ってるスマホで動画を見るもよし、JavaScriptから入るのであればスマホのブラウザでもできる(効率がよいかは別の問題だが)。英語にしても、山ほどある無料コンテンツ、安価なオンライン英会話で「学ぶ」ことは十分にできるだろう。
一方で、内田樹さんのブログにもあるように「これを学べば死ぬまで安泰」という分野は当然ながら存在しないし、この世の全てを学べるだけの寿命を人間は持ち合わせていない。
ということは、「何を学ぶか」を自ら選択しないといけないということだ。その選択のための判断基準はどのようなものがあるだろうか。「今の仕事に役立つもの」「習得するのが困難なもの」「他の人に勧められたもの」などなど、いろいろな観点があるし、絶対的な正解があるとも考えにくい。
内田樹さんは、自分が「学びたいことを学ぶ」と言っている。これは「何を学ぶかを他人に委ねるな」ということだと解釈している。いくら学ぶコストが低くても、そのコストを払うのは自分自身だし、その学びは自分の血肉になるのだから。