「炭鉱の中のカナリア」になる
いわゆる炭鉱のカナリアは、炭鉱においてしばしば発生するメタンや一酸化炭素といった窒息ガスや毒ガス早期発見のための警報として使用された。本種はつねにさえずっているので、異常発生に先駆けまずは鳴き声が止む。つまり危険の察知を目と耳で確認できる所が重宝され、毒ガス検知に用いられた。
ある程度の規模以上の組織では、1人のリーダーやマネージャがすべてを把握することは不可能である。
複数のチームがある組織におけるチームのリーダーやマネージャは、自身の管掌範囲での異常にいち早く気付き、対処することが求められている。
一方で、すべての問題に対処するのも難しいし、対処方法が思いつかないような問題もおきるだろう。
そうしたとき「炭鉱の中のカナリア」として異常がおきていることを周囲、具体的には自身の上長に知らせることも重要な仕事である。
カナリアと違うのは、自身の死によって知らせるのではなく、逆に声をあげて知らせることが求められるということだ。
しかし、ただ声をあげればいいというだけではないのも難しいところだろう。大声で叫んでいても消防車はこないのだ。
消防車が必要だと思ったなら119番をしないといけない。警察が必要なら110番しないといけない。
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リーダーやマネージャは特にこういうことが求められるように思うが、それ以外の全員に求めたいことでもある。