瀬戸マサキさんの元投稿
『最近私は誰かが何か良くない言動をしてても、今すぐそれを止めるべき状況でもない限り、直接その人に働きかけることをしなくなっている。ProgrezTribe の利用ガイドラインにも「一度の会話で相手を説得しようとしないでください」って書いた。人はその日のうちに変わったりしない。変わるとしても/』
『/何ヶ月とか何年とか、悪質であればあるほど長い時間がかかる。経験が積もり積もった結果、ある時何かのきっかけで変わる、そういうもんだと思ってる。そいつの名前を出さずに周囲に「こないだこんな言動を目にしてさ〜」と愚痴る方が、広範に何かを積もらせるという意味では効果が高いかもしれない。』
『「嫌だな」と思うところがあろうと、「ここはダメだな」と思うところがあろうと、関係を絶たない、みたいなことも大事だなと最近思ってる。直接その人に何か言うんじゃなくて (unless absolutely necessary)、その人と自分を囲むコミュニティ全体の空気を変えていく。そういう感じのこと。』
棋客さんの批判
『この言説は、運動内のハラスメントや差別の告発を放置・抑圧することととても相性が良いと思うので、賛同できない。
少なくとも、(特にお金を取る)コミュニティの主宰者が言うことではないと思うし、この発言を見ると、自分はここには参加できないと思う。
>>「最近私は誰かが何か良くない言動をしてても、今すぐそれを止めるべき状況でもない限り、直接その人に働きかけることをしなくなっている。」云々
x.com/mskseto/stat...』
『そりゃ、場面によっては、主宰者が戦略的にそういう方法を取らざるを得ないことはあると思う。でもその時には、「その放置によって生じる新たな被害者のケアを、自分が引き受けられると言明すること」が必要になるんじゃないかな。
限定的な場面では通用することもあると思うが、原則として提示することではないと思う。』
『たとえば、もしハラスメントや差別の相談をして、「今すぐ止めるべき状況じゃない」なんて言われたら、二次加害になりやすいんじゃないかな。
つまり「今すぐ止める状況なら止める」、「今すぐ止めるべき状況じゃないから止めない」というところがトートロジーになっていて、責任逃れのための論法になってしまっていると思う。』
『むろん、加害者を「敵」というより、ゆっくり変えていく、変わっていくもの
、そういうプロセスとしてとらえるのはとても大事だと思う。(場合によってはその過程で自分も変わっていくことになるだろう。)
そういうことを考えて、一個人として、加害者との関係を絶たないという選択肢は、全然あることだと思う(というか全部絶つなんてほとんど不可能じゃないかと思う)。
でもさ、「個人で付き合いを続けること」と、「まとまったコミュニティに、ゲストとして権威づけて招くこと」は全然違うよね。(今回の場合、実は放置することすらできてなくて、積極的に取り上げてしまっているのでは?と思う)』
『あとさ、「関係を断つ」=「加害者を敵ととらえる」みたいな前提があるっぽく感じられるのだが、それも違うと思う。
「あなたは加害者だ」という名指しだったり、「関係を断つ」という行動だったりも、「加害者を害をなさない存在に変えるためのプロセス」の一環だと思う。』
けむしからしたら、瀬戸さんの投稿にも(別の)批判点あるが、棋客さんの批評(批判)も誤っている、ないし低質だと思う。