流氷
私は『宝石の国』の流氷のことも考えていた。氷の叫び、叫びの(で出来た)氷。
流氷は水面上からは見えたり見えなかったりする。「氷山の一角」。「浮いたり沈んだりしている」という(水面上からの)視点だけでは、その漂流を捉えきることはできない。
レモンが爆発するように、氷は「溶ける」。
その融解は、変体・変身であり、高温中心主義者らがイメージするような無力なものではない。
(彼ら高温中心主義者らは、「常温」が異なる空間を想像できないのだ。氷を特権者に献上して有難がっている。)
流氷は、液体の水と連帯している。(氷だけでは「流氷」とは言わない。)境界が曖昧で、ときに離れ、ときに一体となり、互いに影響を与えつつ、「流氷」という現象・存在を引き起こしている/形作っているmaking。