英語と日本語の否定疑問文
参考:
日本語の疑問文
「サッカーが好きですか?」 → 「はい、好きです。」
「サッカーが好き」という命題の真偽を質問している
文脈にもよるが、肯定・否定の返答を期待した疑問ではない
「サッカーが好きではありませんか?」 → 「はい、好きです。」
「サッカーが好き」という事実を確認している
反語にすることで奥ゆかしさのニュアンスを持たせている
「サッカーが好きなのですか?」 → 「はい、好きです。」
「サッカーが好き」という事実を確認している
「~のです」には「意外性」や「強調」の意味があり、それを疑問形にすることで相手に確認を迫っている
「サッカーが好きではないのですか?」 → 「はい、好きではありません。」
「サッカーが好きではない」という事実を確認している
「~ではないのです」によって否定文を強調し、それを「ですか?」によって疑問形にしている
「サッカー好きじゃない?」
「ありませんか?」と「ないのですか?」が合体した高度に文脈依存した疑問文
例えば「でも、君~」が文頭に付いたら反語的疑問文であり「そうだよ」と答えたら好きなことになる
「まさか君って~」が文頭に付いたら否定文の疑問文であり「そうだよ」と答えたら好きではないことになる
「じゃない」の音の高低をLHHで発音すると前者より、HLL で発音すると後者よりっぽい
ちなみに LLL だと感嘆文、それ以外は違和感があった(kembo.icon 個人の感想)
英語の疑問文
"Do you like soccer?" → "Yes. I like soccer."
「サッカーが好き」という命題の真偽を質問している
文脈にもよるが、肯定・否定の返答を期待した疑問ではない
"Don't you like soccer?" → "Yes. I like soccer."
「サッカーが好き」という事実を確認している
反語にすることで意外性や非難のニュアンスを持たせる
結論
日本語の「~なのですか?」「~ないのですか?」は疑問文だけど「確認」のニュアンスを含む
英語の否定疑問文に対応するべきは「~ではありませんか?」になるべきだが、ニュアンスが異なる場合がある
日本語は「奥ゆかしさ」のニュアンスを持つので、丁寧語や控え目なお願い事に使われる
例:「Aを持っていませんか?」「Bしてくれませんか?」
英語は「意外性」や「非難」のニュアンスを持つので丁寧なつもりで使うと大変なことになる
例:"Don't you have A?"(Aを持ってないの!?) "Can't you B?"(Bも出来ないの?)