Pen Shadow Haptics: ペンの影による疑似触覚提示システム
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概要
タブレットでのペン入力は広く普及しているが,ユーザーは紙やキャンバスなどの筆記媒体の質感を感じることはできない.この問題に対し,物理的な機構を用いて触覚フィードバックを提供する方法が研究されているが,これらの方法はペンのサイズや重さを増加させ,ユーザー体験を損なう可能性がある.そこで本研究では,ペンの影を活用した疑似触覚提示システム「Pen Shadow Haptics」を提案する.このシステムは,ペンのバーチャルな影を動的に変化させることで,ユーザーに疑似触覚を提供する.実験では,設定した凹凸に合わせてペンの影が変化するシステムを使用し,タッチペンシルによる入力体験において,ペンの影が与える影響を調査した.その結果,Pen Shadow Haptics は参加者に凹凸の疑似触覚を与え,高低差の認識を容易にする効果があることが明らかになった.
西郷 利基, 森本 浩輔, 渡邊恵大. Pen Shadow Haptics: ペンの影による疑似触覚提示システム. インタラクション2025予稿集, Vol. 2025, pp. 267-272.