LaserBend:熱収縮性プラスチックを用いたレーザーカッターによる曲げ加工
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概要
レーザーカッターは3Dプリンタと並び、デジタルファブリケーション手法において頻繁に利用される加工装置である。しかし、レーザーカッターは平面加工のみを行うため、3Dのオブジェクトを製作する際には加工パーツの組み立てが課題となる。この問題を解決するために、レーザーフォーミングのような素材を折り曲げるアプローチが研究されてきた。このアプローチは3Dオブジェクトを製作する際に有効であるが、複雑な前処理や特殊な素材が必要となるため、パーソナルファブリケーションで使用するにはまだハードルが高い。本稿では、熱収縮性プラスチックを用いた新しい曲げ手法「Laser Bend」を提案する。
この手法は前処理を必要とせず、容易に入手可能な素材を使用して曲げ加工を行う点で、従来の手法とは一線を画するものである。また、レーザーカッターのパラメータを変化させることで曲がり角度がどのように変化するかを具体的な数値データとともに調査し、この手法を利用して複数の作品を製作した。
今野 陽斗, 渡邊 恵太. LaserBend:熱収縮性プラスチックを用いたレーザーカッターによる曲げ加工. エンタテインメントコンピューティングシンポジウム2024論文集. pp.210-218. August 2024.