BCIを用いた感情分類による感情的な擬似発声システム
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概要
本研究では、ブレインコンピュータインタフェース(BCI)を用いた感情分類による感情的な擬似発声システムを提案する。本システムは、脳波解析によりリアルタイムでユーザの感情状態を分類し、分類結果を合成音声の感情パラメータにマッピングすることで、ユーザの感情状態を反映した合成音声を実現する。さらに、大規模言語モデルGPT-4oを用いて、ユーザが入力した文章を感情状態に応じて補正することで、感情表現の幅を広げる。ユーザは脳波機器を装着し、簡易的な文章を入力することで、合成音声による感情的な擬似発声を行うことができる。本稿では、本システムの実用性と応用可能性を検証するために、健常者を対象としたユーザスタディを行った。その結果、喜怒哀楽の4感情に対する推定精度が一定の水準に達したことを確認した。さらに、BCIによる感情分類とGPT-4oを組み合わせることで、言語表現の多様性が向上する可能性を示唆した。
井上 しいな, 平野 怜旺, 渡邊 恵太. BCIを用いた感情分類による感情的な擬似発声システム. WISS2024予稿集