バーチャルハンドの指関節の変形による疑似触覚の検証
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概要
VR空間では物理的な制約がないため,ユーザのバーチャルボディやオブジェクトの形状を自由に表現できる.物理世界では人間の手の構造上,指の第一関節に曲げる限度があるが,VR空間ではその限界を超えた曲げ表現が可能である.本研究では,VR空間内でのオブジェクト接触時に指の第一・第二関節を通常以上に曲げるシステムを提案し,その効果を検証するためのユーザスタディを行った.アンケートの結果には,ユーザは関節を逆に曲げるシステムを用いてバーチャルハンドを押し込んでいる際,オブジェクトから押し返されているような錯覚を知覚するコメントがあった.この知見から,空中に接地されたオブジェクトや半透明なオブジェクトなどの,接触しているかの認知が難しいオブジェクトに対するフィードバックとしての活用が期待される.
林大智, 森本浩輔, 橋浦健太, 渡邊恵太. バーチャルハンドの指関節の変形による疑似触覚の検証.WISS2023予稿集