20代まとめ〜エンジニアや社会人人生〜
雑な文なのでご了承ください。
また「エンジニア」という言葉を「エンジニアリング」「プログラミング」「エンジニア(人)」という複数の意味で使ってます。文脈で判断をお願いします。
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2024年3月31日に30歳になるので、20代の社会人人生をエンジニアを軸にまとめた。2016年3月31日にエンジニアになったので丸8年になる。
簡単にまとめるとこんな感じ。こう見るとちゃんとエンジニア(?)してたのは丸5年かも。
22,23歳
エンジニアになり我武者羅に勉強をする日々
24,25歳
独立してお金を稼ぐもエンジニアとしての成長を感じられずモチベーションを失う
26歳
エンジニアから離れる
27,28,29歳
エンジニアに戻り楽しい日々を過ごす
~22歳0ヶ月(~2016年3月): エンジニアになる前とエンジニアになる経緯
エンジニアは大学時代から興味はあった。
大学は数学科。情報数学系の授業も受けていたがよくわからず。一度独学でプログラミングに挑戦したが、とてつもなく初期段階で躓いた。自分で打破するほどの頭やモチベはなかった。
大学3年時に仕事についてちゃんと考える機会に出会う。
当時は現都立大大学院の推薦もあったし、教職課程も受けていて教育実習以外は終えていた。そのため当時は院に進むことを考えていたし、教職の道もあるから仕事について深く考えていなかった。
ただ友達にインターンシップを受ける人がいてその影響で(暇すぎたこともあり)インターンシップをしてみることにした。しかし就職を考えていないので志望動機もなく、インターンシップの面接も落ちる日が続いた。そこで仕事について真剣に考えてみることにした。
ただ当時は挫折したこともありエンジニアになるつもりはなく、漠然と実力者になりたいという考えをしていた。実力者とは組織において必要な人材になること。ベンチャー企業の経営者の本とかを読んでいたこともあり、ベンチャー企業で幹部や役員になることを考えていた。どちらかというと営業上がりの実力者みたいなイメージが強かった。また特に起業したいとかはなかった。むしろ漠然と起業したいという人が嫌いだった。
それを体現するかのように、大学4年時には内定者インターンとしてIT広告のベンチャー企業に勤めだした。インターンといってもフルタイムで働き厳しいノルマを与えられ、給料も初任給並みに得ていた。本当は卒業研究をしなくてはいけないが、どうしても働きたくて教授に頭を下げて免除してもらった。
そこの会社は絵に書いたような営業系の会社で、毎日沢山テレアポをしていた。夜は仕事をしたり飲みの席があったりで大体終電で帰っていた。家でも仕事したり勉強したり朝はジョギングを日課にしていたので睡眠時間4時間ぐらいの生活だったが、それぐらいの厳しさを自分が求めていたこともあり大変だったが充実した日々だった。
最初は全然成果が出なく精神的に苦しかったが次第に成果が出るようになった。前月の売上の125%超えをノルマとされていたがそれも常に超えることができたし、(二人しかいなかったが)成績もトップだった。社長を始め経営陣からも期待されていたと思うし、大分可愛がってもらっていた。
しかし次第にエンジニアになりたいという意志が強くなる。営業で成果を出すことによって、今の自分なら頑張ればなれるのではと思うようになったのだ。きっとずっと心の底で渦巻いていたのだと思う。
そして12月末に内定を辞退させていただき、未経験エンジニアを採用してくれる会社を探し始めた。翌年2月にWEBサイト運営事業をしている会社から、営業の成績を買われ内定をもらう。
2016年3月31日、22の歳誕生日に入社し、エンジニア人生をスタートさせる。
22歳0ヶ月~24歳0ヶ月(2016年4月~2018年3月): WEBサイト運営会社で正社員エンジニア
この時期はエンジニアになってひたすらに頑張り続けた。
入社したのはRuby on RailsでWEBサイトを作っている会社で、業界でも当時2番目に大きいママさん向けWEBサイトを運営していた。設立2年目のゴリゴリのスタートアップで、強制週6日稼働で終電が当たり前だった。徹夜は仕事効率が悪いという理由で止められていた。
僕は早く一人前のエンジニアになりたくて、週100時間エンジニアに費やしていた。自分の強みは体力や精神力しかなかったので、とにかく仕事をたくさんやっていたし家では勉強をしまくっていた。何をやっていたか覚えてないが、RubyやRails関連で更新されるQiita記事はすべて読んでいたと思う。今思うともうちょい自主的なアウトプット(自分でなにか作ったり)をすれば良かったと。
2年目には自分が当時月間3000万PVぐらいの大きなWEBサイト開発の中心を任されるぐらいになった。実力がついたというよりは他の優秀なエンジニアはインフラやったりアプリ作ったりと他にもやることがたくさんあったからだと思う。
それでもRailsのメジャーバージョンのアップグレード作業を一人で1,2ヶ月かけてやったり、Reactのアップデートや会社のコーディング規約を作ったり、全コードレビューしたりと貴重な経験をさせてもらった。もちろん2年目エンジニアができるほど簡単なことではなく今思うと甘い部分はあったが、それでも物凄く成長できたし自信にもつながった。
2年目の終盤にとあるきっかけで今の日本ゆでたまご協会の前身となる、ゆでたまご活動を始める。それがそこそこ人気が出て忙しくなり、2018年3月31日に会社を退職し独立する。会社員時代は怒涛の日々だったが、それも楽しかった。
24歳0ヶ月~25歳7ヶ月(2018年4月~2019年9月): 独立し受託開発やスクールの講師
この時期は何故エンジニアをするのか、何故働くのかという問いに悩んでいた。
実は独立当初エンジニア事業を行うつもりはなかった。会社員時代が怒涛だったことで燃え尽き症候群になっており、またゆでたまご活動を一番にやりたいことあって、エンジニアは一旦やめるつもりだった。しかしゆでたまご活動では食っていけなかったので結局エンジニア事業もすることになった。
最初はゆでたまご活動に専念できるよう、空き時間にプログラミングスクールの講師業をしていた。90分で1万円ほどの報酬をもらっていたので、そこまで稼働しなくても問題なかった。
ほどなくしてWEB開発の受託を行っている会社からスカウトを受けたり知人から依頼をお願いされたことがきっかけで、WEBの受託開発を始める。スカウトしてくれた会社は大企業から案件を受けていたこともあり報酬はとても良く、150万円で受注させてもらった。時給換算すれば1万円ぐらい。
ちなみに報酬は言い値で良いよと言われていてじゃあ150万でと言ったら、みんなそれの2倍ぐらいでやっているよと言われた。しかし自分の実力にそこまで自信がなかったので一旦150万にさせてもらったが、今思うと時給1万の実力もなかったと思う。
そんなこんなでエンジニア事業の単月の利益が独立して5ヶ月で90万ちょい、半年で150万を超えた。その分月200時間ほど働いていたが、一気に高収入者になった。ゆでたまご活動との両立はなかなかしんどかったが、大きく資金を得られたのは良かった。
しかしエンジニアの内容的にはそこまで難しくもないし新しく学ぶこともあまりなく、楽しさを見いだせていなかった。他の時間はゆでたまご活動に割いていたこともあり、勉強などもできていなかった。成長も感じられないしお金稼ぎの手段としてエンジニアをやっている自分を少しずつ嫌いになっていた。
次の案件の話も頂いていたがそういう心境だったため、2018年11月に一度受託開発を辞めることにした。ただスクールの講師業だけは続けることにした。エンジニアになりたい人を助けたい想いが強くあり、自分が2年で独立できたことの知見共有ができることに意義も感じていたため。また生徒やスクールからの評判も良かった。
エンジニアとしてはスクールの講師業だけをしながらも、2019年6月にシェアハウス事業を始める。シェアハウスに住みながら経営をしていたため、シェアハウスが順調なら他に仕事をしなくても生きてはいける状況になった。そこで一度収入を0にして人生を考え直してみたいと思い、2019年9月末でエンジニア事業を一旦休止する。
25歳7ヶ月~26歳11ヶ月(2019年10月~2021年2月): エンジニアを休止
この時期は自分にとってエンジニアとは何かという問いに悩んでいた。
エンジニア事業を休止してからは、まわりでエンジニアになりたい人へのフォローを無償で行っていたりしていたが、自主的にコードを書いたり勉強をしたりすることはしていなかった。
またシェアハウスが順調だったこともあり、毎日誰かと飲むか漫画やゲームを楽しむだけの日々を過ごしていた。コロナ禍に入り外で飲むことをしづらくなり、家にいる時間が増えていった。
そんな生活を続け大分時間も経ち、次第にもう一度エンジニアをやりたいと思うようになった。余裕がある状況なら、エンジニアを楽しむことができるのではと思った。
というのも、エンジニア最初の2年は上達することに目を奪われており、楽しむことを意識していなかった。ものすごく頑張ったし成果を残した分、その生活が終わったら開放されたと錯覚してしまっていた。独立時代はエンジニアが資金源だったため、金を稼ぐためにやっていたという状況だった。楽しむことを忘れていた。
でもプログラミングで何かを作っていたことは楽しかった。そして時間があれば好き勝手楽しみたいなーと言っていたことを思い出した。
そして2020年11月に再就職活動を始める。いろいろな働き方の選択肢はあるが正社員雇用に絞った。
理由としては正社員エンジニアが一番楽しそうだったからである。権限や裁量、柔軟性、勉強への投資、まわりからの扱いなどを考えると正社員エンジニアが一番楽しいと思えた。実際正社員時代は大変だったものの、そこらへんに不満を抱えることがなかった。
業務委託でのフルタイム稼働は正社員よりも上記の点は劣りそうで、特に即戦力を買われる分なにかのスキルを伸ばしたいときにそれをしづらくなってしまうと判断。報酬がいいというメリットはあり税金や社会保険料を差し引いても正社員より十分もらえるが、今回はそこまでお金を気にしていないのでそこに優位性はなかった。
案件の受託だと納期などのプレッシャーからあまり楽しめないし、仕事の自由度が下がると考えていた。新しい技術への挑戦がしづらかったり、日々多少の遊び心を持てなかったり。また案件を探す手間というエンジニア以外の業務があるのも良くないと判断した。
ありがたいことに第一志望の会社から内定をいただき、2021年3月より再び正社員エンジニアとなる。
26歳11ヶ月~現在(2021年3月~): クラウドソーシングの会社で正社員
この時代はただただひたすらエンジニアを楽しむことができた。
入社した会社はクラウドソーシング業界でトップの会社で、ユーザーも沢山いる巨大なWEBサービスを開発していた。僕もそこの開発に参加することになった。
そもそも僕はスタートアップでの会社員経験しかなく、上場もしているこの会社で会社員ができるのか不安だった。その不安は心配なく今もここで働き続けているぐらい、楽しむことができている。
そしてエンジニアをひたすら楽しむことができた。同僚も技術が好きな人ばかりでエンジニアを楽しんでいるし、エンジニアを楽しみたい人にとってとてもいい環境だった。
最初の一年はシェアハウスの経営や一般社団法人となった日本ゆでたまご協会を運営しながら正社員をしていたので大変ではあったが、後にシェアハウス事業を閉じたこともありエンジニアに時間を割くことができるようになった。
また日本ゆでたまご協会ではWEBのリニューアルを実施していてそれを僕が担当していることもあり、実質ほとんどの時間をエンジニアに割くことができるようになった。
今もほとんどの時間をエンジニアに費やすことができており、楽しい日々を送っている。
30代の方針
ときにこのまま楽しさだけを重視してエンジニアをしていていいのかと思うときがある。30代に入るにあたり今一度考えておきたい。
結論としては今と同じく楽しさを第一にエンジニアをしようと思う。生存戦略とかは一切考えない。お金もある程度もらっていればそれ以上はそこまで求めていない。何より楽しくなくなることが怖い。
僕はエンジニアに限らず好奇心駆動力がものすごく高い。ゆでたまごもシェアハウスも興味があっただけで初め、それで突き抜けたし成果も出せた。
エンジニアも今その状態だし、その状態であればそれで十分だと思う。たとえ食いっぱぐれたら運が悪かったと思い、その時考える。それに自分を過大評価するつもりはないがそこそこ実力もあり日々成長しているので、AIが仕事を奪いに来るまでは多分食いっぱぐれはしない。むしろAIが仕事を奪う日を楽しみにしている。
また食いっぱぐれても他のことでなんとかなると思う。小さくても事業をやってきた経験からすると、人生は根性でなんとかなる。PdOやPdMのセンスもありそうだしそこも興味はあるので、そっち方面に行くかもしれない。そういえば「プロダクトマネジメントのすべて」を半分ぐらいまでしか読んでないので、読み切りたいところ。
もしくは分析まわりとかも興味ある。数学科で学んだ内容は何も覚えてないが、身についた何かはあるはず。
ちなみに事業を自分で起こすことは特に考えていない。金が欲しくなったらやると思うがそこまで今は求めていないし、会社員は体力・精神力的に楽すぎてたまらない。ただ面白いことを思いついたら衝動で何かやりそう。とはいえすでに一般社団法人の運営はしているから、それで十分ではある。
職でなくなっても趣味でエンジニアを続ける気はする。学ぶことは好きだし、コンピュータサイエンスは面白い。コードを書くことよりも勉強することのほうが増えそうではある。
また分野としては特に決めず、今と同じく興味を持ったことをひたすら触れる感じになりそう。成長のために何かをやるということを過去の経験から良くも悪くも避けている。WEBに興味があるので、今はフロントエンドもバックエンドも触っている。
何かに特化したほうが将来的にいいのかもしれないが、そこまで将来性を考えてエンジニアやるのも気が向かない。趣味でやっている気分なので、なるべく自分がやりたいようにやりたいという想いが強い。
今関心があること
ドメイン駆動設計やオブジェクト指向、 アーキテクチャ設計などに強くなりたい。プログラミングがうまくなりたい。
言語は今RubyとJavascript中心で特に他に興味はないが、昔挫折した関数型言語でのプログラミングをできるようになりたい。Rubyの内部構造にも少し興味があったりする。
フロントエンドは会社でVueとプライベートでReactを書いているが、昨今のトレンドを追うほどの気力はない。Next.jsを触り続けているので、Next.jsを深掘りしていく程度。
WEBブラウザやアクセシビリティも学びたい。あとはWEBで使うようなものは少なからず触れていきたい。
インフラもある程度は理解したい。
全くの別分野だがLLMやAI系のことにも触れてみたい。
数学をもう一度やり直したい。
プロダクトマネジメント学びたい。
#雑記 #エンジニア