周辺要素的に聴く
その前提で良し悪しが批評的な評価の高さ/低さのことであれば、それは音自体や作品としての構造的な要素以外にも歴史的意義やストーリーなど周辺要素の理解も含めて「聴く」という作業になるかと思います(特にアンビエントでは作り手の構造的な要素への意識がほかのジャンルと異なる場面が多いです)。
そんな風な聴き方は自分もまだまだ完璧にはできませんが、参考になったのはいわゆるディスクレビューをしっかり読むことでしょうか。英語がわからなくても最近は翻訳がサクッとできるので、pitchforkなどの音楽メディアやrateyourmusicなどのレビューメディアで過去のアンビエント名盤がどのように評価されるかを調べてみるのがいいのではないかと思います
信頼できるレビュワーをみつけてその人の文章から理解を深めていくのもよいと思います、アンビエントでいえばよろすずさんのレビューなどは参考になるかと
適当に書いたので適当に具体を足しておく
結局生活基盤でイーノのアンビエントという思いつきは成り立っていて、一方で波形生成という意味でのシンセサイザーを導入するときのコンフリクトは大きく、そこで美意識は1回転していると思う。生活の中での偶然的な音の重なりに見出せる美から先鋭化された形で、空気の疎密波として表される音が重なる時の偽偶然性(微分可能がゆえに計算では予測可能だが、人間にとっては違う。この「人間にとっては」性はそのまま人間存在の本質に何か手が届いているような感触が普遍的にあって、それ自体で存在を許される)の美がしっかりかたちになっているのがselected ambient works volume iiであるといえる。