ドネルケバブ、美味しいお店の見分け方
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美味しいお店をどうやって見分けるかも、よく質問されるポイントです。なかなか通い慣れないと難しいところはありますし、例外やフェイントも多々あるのですが、わかりやすいポイントと、それに対する主なフェイントを合わせて3点ご説明したいと思います。
1.お客さんがいるか。
一番簡単な方法は、お客さんがいるかどうかです。回転の良いケバブ店は、常に肉を火にかけて削いでいるので、お肉の下味がどうであれ、お肉がフレッシュなことが多いです。フードイベントでケバブ店が勝ちやすい理由は、元々そのお店が美味しいということもありますが、お客さんがたくさんいるので結果としてお肉が常にフレッシュで、コンディションが良いからだと、個人的に思っています。ただ、フェイントとして「遅滞戦術」を取っているお店がまれにあります。要はわざと必要以上の時間をかけて列を長くさせて人気なように見せかける方法ですが、そもそもドネルケバブに慣れていないと「どれほどの時間がかかるのか」、「その作業は妥当なのか」がわかりずらいので、慣れないうちは疑わずに信じて列に並ぶことをオススメします。
2.火が付いた状態で肉を切って販売している。
これも1で書いたこととほぼ重複しますが、しっかりと食べ頃に切っているかどうかというのは重要なポイントです。いざ頼むと保温ジャーからお肉を出すケースがありますが、食べ頃に切っておいて繁忙期に出したり、いちいち切って出していたら間に合わないぐらいのお店であれば問題ないと思っています(保温ジャーで危ないのは長時間放置することで、いい加減なお店だと翌日の開店直後に前日のお肉を出してくるケースなどがあります。)。
火が付いただけなどといったフェイントがあるのが、1と比べて難しいポイントです。弱火で火をつけ続けると、肉がフレッシュでなくなったり脂が乾燥したりして、なかなかな味になります。「食べ頃に切っているか」というのが肝になります。
3.メニューに「ソース無し」があるかどうか。
日本のドネルケバブでは、ソースをつけることが一般的です。しかし、トルコのドネルケバブではソースをつけません。これがどういうことになるかというと、スパイシーな香りと肉の食感をお肉で出して、味付けはすべてソースに任せるというケースが起こるということです。このケースではソースを抜いてしまうと味気が全くなくなってしまいます。ソース無しという選択肢は、お肉の下味にそれだけの自信があるということになります。
ちなみに「味付けを家でやるからソース無くていい人用」という意味のソース無しという選択肢を設けていたお店がかつてありましたので、フェイントの例としてご紹介します。また例外ですが、チキンのドネルケバブのみのお店の場合、チキンは下味をつけることがとても難しく、個人的にはソースはあったほうがと思っているので、ソース無しの選択がなくてもよいかと思います。