社会の合理化と3Cについて
物流は3Cによって構成されているという前提のもと、シェアリング技術は3Cのうちどのレイヤを支える技術なのかを考えてた。
(コンベア:コンテナ:コンテンツ)
シェアリングをテクノロジーによって支えているという構造自体に着目すると、それは「コンテンツをいかにユーザーへ届けるか?」という抽象的な事象へと言い換えることが可能である。
したがって、シェアリングエコノミーというのはコンベアによって発生するユーザーと最も近い物流の形であり、インターネットというコンベアから派生したイノベーションの一形態であると捉えることができる。
授業内では「何を所有すべきなのか」という問いが提示されていたが、この「何を」という点はつまり「なんのコンテンツを所有すべきものか」と言い換えることが可能である。
この3Cの観点から自分の意見を述べるならば、コンテンツそれ自体の価値は時代によって大きく変動するし、ユーザーによってその主観的な価値基準は全く異なる。したがって、流通経路(マーケティング用語ものチャネルと同義)を所有すればどのようなコンテンツでも入手可能であることから、「私たちが本当に所有すべきはコンテンツではなくコンベアである」といえる。しかしながら、現在コンベアはGAFAMによって占有されており、シェアリングエコノミーをはじめとした他のテクノロジーに期待されていることは「いかに人々の手にコンベアを取り戻すか」ということなのだろうなと思う。