なめらかな社会とその敵
参考:
1章_生命から社会へ
人間を機械的な、他の動物とは異なる種ではなく、進化の過程で偶然、特殊な特徴を獲得した種とみなし、【網】と【膜】などの生命科学的な視点から捉え直すことが本書の目的である。
その【生物的】な人間の延長線上に社会があり、機械的な人間を前提とした現代社会の在り方もまた見直されるのである。
2章_なめらかな社会
権力者とは、それを支える人々の要請によって誕生する。つまり、権力者という小自由度の制御システムを通じて、支持者が権力を行使するために存在する。
自己維持的なシステムとしての組織(内部)と、ソーシャルネットワークの構築(外部)は切り離して考える
組織(情報の内部完結と情報漏洩がほぼ0)を前提として考えるより、ソーシャルネットワーク(情報は伝播していく)として考えると社会を説明しやすい?
環境に複雑さを託すということ
これが環境である。
一部の負担を環境というクラウド空間のようなもの「社会設計」に託すことで、認知リソースの余剰を確保する、みたいな話
ここら辺は原文を参照したほうがいい
第一部完
メモ:
なめらかな社会とはいったい何を目指しているのか?それは「共有」という中間状態を許容することのできる社会である
グラフ的にはシグモイド関数のλというパラメータの絶対値を変化させることによって発生する「無限回の微分が可能な状態」=なめらかな関数である。
シグモイド関数f(λ,x)=(2/1+e^-λx)-1
λ=109.5のステップ関数が現状に近い
λ=0.0のフラット関数は「完全な平等」
第二部_伝播投資貨幣PISCY
3章_価値が伝播する貨幣
補完通貨とLETS
これはSATOでやろうとしていることに近い。しかしながら、補完通貨の域を出ないのではないか?
貨幣がフローベースであることを前提に多くの補完通貨は設計されている
つまり、貨幣のストックを防ぐために設計されている
そのどれもが補完通貨の域を出ない。
なぜなら投資的な取引をする場合には、法定通貨に頼らざるを得ないからである
それは、投資的取引の目的である超過利潤が「資本の集積」によってしか発生しないから
既存通貨の特徴
欲望の二重の一致の困難
投資的取引の持つ超過利潤(レント)が素本のストックによって発生する)
ここら辺は線形代数の知識がないと理解出来なさそうだったから具体的な数式と証明過程をスキップ
マルコフ過程がキモになるっぽいので、概念的な理解だけは軽く済ませておく 仮想中央銀行法って何ですか??
「貨幣レベルで組織が仮想化される」ってのが難しかったです。例えばA社がサービス提供や報酬の受け取りを行う手段として日本円を使う場合、「A社は日本円レベルで仮想化された存在」として解釈できます。そうなると、「PICSYの定義自体はもう少し深掘りできるんじゃないかな」と感じました。たそがれゴリラ.icon 確かに見返してみると、全然意味がわかんないねこれ。後で読み返してみる。hiragi.icon
🫡たそがれゴリラ.icon
7章_伝播委任投票システム
分人民主義を実現するためのネットワーク型投票システム
線系投票と非線形投票、集合知
11章_敵_
単細胞を1個体として見たとき、資源の希少性がさほど高くない場合は「私的な敵」だが、細胞を構成する化学物質にまで視点を拡大すると「公的な敵」となる。化学物質のプロセス全体が「敵を攻撃すること」に振り向けられるから。