スタートアップ・エコシステムとマーケットの関係
急成長スタートアップは基本的に以下のようなエコシステムの中からしか生まれない
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大学発スタートアップを取り巻くエコシステムのモデル図
このような「スタートアップ」のスタイルは、アメリカで生まれた起業モデルであり、他国ではあまり再現性のあるモデルではないのでは?という仮説hiragi.iconkasetsu.icon
ヨーロピアンスタイルとアメリカンスタイル
価値観や理念(情緒的価値)が変わることによって、生活様式が変わるパターン インターフェイス、ツール、ハードウェア(機能的価値)が変わることによって生活様式が変わるパターン 社会変革のプロセスを超ざっくり2つにわけると、この2つのパターンがある
前者はビジョン(概念)、それを構成する要素、制度を重視し、理想的な価値観に物事を寄せていく
例)脱炭素ビジョンを掲げることによって、脱炭素に寄与するハードウェア(EV等)に対する優遇措置(割引、補助金)を行い、市場を創り上げていく
後者は実プロダクト、そのプロダクトを支える制度、規制を重視し、そのプロダクトの先にある理想的な価値観を創り上げていく
例)投資の集まる宇宙産業に寄与するハードウェアに対するリスクマネーを集中させ、スタートアップを生み出し市場を作り出していく
アメリカンスタイルにおけるスタートアップの出口
機能的価値を追求するプロダクトが多く、販売・投資を受けるためにプロダクトを理念化していく
EXITという出口が基本的な軸となり、機能的価値を追求する過程で得られた投資を5~7年後のEXITによるキャピタルゲインによって還元していくことになる
例)ロケット発射・製造の技術で宇宙空間へ進出できるようになり、NASDAQやその他市場に上場した。企業価値が跳ね上がり、キャピタルゲインを得られた。
ヨーロピアンスタイルにおけるスタートアップ(?)の出口
そもそもこのスタイルで事業を開始する企業をスタートアップと呼ぶべきか、ベンチャー企業と呼ぶべきかは判断がついていないhiragi.icon
情緒的価値を追求するプロダクトが多く、販売・投資を受けるためにプロダクトを具現化していく
EXITという出口よりかは、複数法人格が1つの理念の下にプロダクト開発をするという情緒的価値を追求するため、出口がおそらくアメリカンスタイルとは異なる
例)〇〇流茶の湯の精神が世界中に広がり、茶器や急須、着物の需要が増えた。初期から〇〇流茶の湯の精神を担う起業家に投資していた企業は、〇〇流茶道の権威からプロダクト(茶器への印字技術、茶器、着物等)にお墨付きをもらっているので、ブランド製品として高付加価値で販売が可能になる。