アナグラのうた 消えた博士と残された装置
「アナグラ」は、「空間情報科学」の研究が行われていた場所でした。
人々の情報を共有し、そのつながりを人類の力にするための研究所です。
このアナグラで、博士たちは、21世紀初頭の空間情報科学を参考に5つの重要な技術を発見し、2011年、5つの実験装置をつくりあげました。それから1000年の時がたち──。
このアナグラは今、日本科学未来館の3階にあります。その世界を皆さんにご紹介しましょう。
https://youtu.be/75jA7F8AXC4
「空間情報科学」。それは、私たちが暮らす実空間での人やモノのふるまいを計測し、その結果を計算して理解し合うことで、人々の暮らしを支援しようとする科学です。
いうなれば世界のデジタルコピーをつくって、その中で次に起こることを予測して、あらかじめ、みんなが望む情報を用意したり、起こりやすい問題を回避しようという知恵です。人々から提供される情報が多ければ多いほど、その結果も充実した内容になります。「空間情報科学」が社会に浸透すると、世界が自分のことを知り、見守り、寄り添い、支えてくれるように感じるでしょう。