AT THE BENCH
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東京という街は、いつだってうねるように、まるで生き物のように、部分的な変化を続けている。便利になったり、綺麗になったり、勿論いいこともあるのだけれど、いつの間にか無くなってしまう景色を懐かしむ間もなく、記憶は塗り替えられてしまう。
『アット・ザ・ベンチ』は、変わり続ける東京という街の中で、変わらずに残したい ”とあるベンチ” を舞台に、四季折々、ある日のある人たちのちょっとした思い出の時間を紡ぎたい、という個人的な願いからスタートした自主制作映画です。
この映画はオムニバス形式で、5つの物語が展開される。それぞれの話には日常の温かさがあり、特に「寂しくなるって、いなくなったものを愛していた証拠」というセリフが印象的。さらに、兄弟姉妹の絆や、ユーモラスな宇宙人家族の話など、古びたベンチを舞台に多彩な人々の生活が交錯し、日常の愛しさに気付かされる映画やった。