補陀落渡海
ふだらくとかい
自発的な捨身を行って民衆を先導する捨身行で日本の中世にあちこちで行われた宗教儀礼
行者が渡海船で生きたまま沖に出て見送られる(そのまま海に沈む)のが基本形態だったが、江戸時代には遺体を水葬で葬る形に変化した
補陀洛山寺
の補陀落渡海が一般に知られており、寺には復元された「渡海船」が展示され、渡海の「碑」があり、近くには渡海上人の「墓」がある
補陀洛山寺
では、
那智
の浜から南の方向の海にあるとされる
補陀落
を目指した
那智
勝浦の他には、
足摺岬
、
室戸岬
、那珂湊(なかみなと)などでも補陀落渡海が行われたとの記録がある