癩院
らいいん
現在の法華寺境内に浴室(からふろ)があるが、これは1766年に再建されたもの 附記
治療の伝説についての引用
「(前略)光明皇后は自分が建立した法華滅罪之寺(通称、法華寺)の浴室で1000人の民の汚れを自ら拭うという願を立てた。1000人目は皮膚から膿を出す病人であり、皇后に膿を口で吸い出すよう要望した。皇后が口で吸いだすと病人は阿閦(あしゅく)如来と化したという。この患者がハンセン病の可能性がある。(中略)この話は元亨釈書(げんこうしゃくしょ)(1322年)に記載されている。(中略)光明皇后が皮膚の汚さなどにとらわれず、慈悲の心を示した揺るぎなさを表したものと解釈できる。(中略)実話ではなく、皇后の信仰心の篤さの象徴として伝説化したものと思われる。(後略)」 ※出典元🔗『モダンメディア』60巻11号2014[人類と感染症との闘い]p334 第3回『ハンセン病ー苦難の歴史を背負って』加藤茂孝著