徳田秋声文学碑
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とくだしゅうせい ぶんがくひ
書を読まざること三日、面に洉(垢)を生すとか
昔しの聖は言つたが、読めば読むほど洉(垢)の
たまることもある
體験(体験)が人間に取つて何よりの修養だと云ふ
ことも言はれるが これも当てにならない
むしろ書物や體験(体験)を絶えず片端から
切拂い/\(切払い切払い)するところに人の真実が研か
れる
出典:「現代日本文學全集第十八篇 德田秋聲集」(改造社 昭和3年発行)の序詞(筆蹟)