刈萱堂
かるかやどう
説経節、浄瑠璃、歌舞伎、読本などに作品化されている「苅萱(かるかや)伝説」にまつわる旧跡
父の顔を知らずに育った石童丸(いしどうまる)は母と共に出家した父に会うため高野山に向かった。高野山は女人禁制のため母は入山できず麓の女人堂で待つ。石童丸は出会った僧侶に父の行方を尋ね、亡くなったと聞く。悲しみながら下山すると母は亡くなっていた。再び高野山に戻った石童丸は父の死を教えてくれた僧侶の弟子になる。その僧侶こそが父・苅萱道心(かるかやどうしん)だったが父とは名乗らなかった。石童丸も父とは気付かず、互いに仏道修行に励んで生涯を送ったという物語。父子が修行したと伝わるお堂が刈萱堂。 現在は密厳院(みつごんいん|真言宗 準別格本山寺院)が管理している