児捨川
こすてがわ
この地には「子捨て伝承」がある
白石地方の白鳥伝説について(白石市福岡深谷にある説明看板より)
遠い昔から、この地の人びとは、白鳥を神として祀り、祈りや願いを込めていた。そうした思いが、いくつかの伝説となった。
伝説1:日本武尊は、宮の地に王子を残して帰京されたが、村人は王子の偉貌とその能力を恐れ、川に捨てたが、王子は白鳥と化し、村々に災いをもたらした。村人はそれを悔いて、白鳥を神として祀ったという。(刈田嶺神社縁起)
伝説2:武尊は、姫と王子を残して帰京された。姫は尊を慕い「白鳥となって都に飛んで行く」と、王子と共に川に身を投げ、二羽の白鳥となったという。(白石市史)
伝説3:用明天皇の若き日、尊と玉依姫は都への途中、王子を出産。姫は長旅を想い別離、悲しみのあまり、王子と共に川に身を投げ白鳥に化したと、伝える。(白石市史)
地方の人は、この川を児捨川と命名した。これらの伝説は、今も忘れがたく伝えられている。平成14年3月 白石市