金沢箔
かなざわはく
金沢は400年以上の歴史がある金属箔(金箔・銀箔・真鍮箔など)の産地 金に微量の銀と銅を加えた合金を薄く薄く打ち延ばしたものが金箔で、現在、そのほとんどが石川県金沢市周辺で造られている 金沢箔は経済産業大臣指定「伝統的工芸材料」
神社仏閣などの建築、仏具仏像、漆器陶器などの工芸品、織物、印刷等、その用途は広い
箔屋(はくや)について
金箔の製造工程のうち「箔打ち」を行うのが箔屋
製造工程のうち「延金(のべきん)」「上澄(うわずみ)」は澄屋(ずみや)が行う
コメント:綾子俳句の「箔屋町」は石川県金沢市東山あたりを指すと思われる 附記
金箔の種類(製造の違い)
縁付(えんつけ)金箔
箔打ちに専用の手漉き和紙(雁皮紙)を使って打ち延ばす
使い古された和紙は化粧用あぶらとり紙になる
製造に手間と時間が掛かる
無形文化遺産
断切(たちきり)金箔
グラシン紙にカーボンを塗った箔打紙を使って打ち延ばす
比較的短時間で仕上げることができる
仕上がりは艶のある光が出る
現在の金沢箔の8割は断切で製造される
https://gyazo.com/b04fb66ad59d4729b1765adac9935160