イノベーションのフレームワークとマネジメント
メモの元)
「日本人の性質を活かした究極のブレストとは?」
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■人それぞれ得意な仕事のレイヤー
-1→10 :新しいアイディアを形にして事業を立ち上げる仕事
-10→10000:立ち上げた事業をスケールさせていく仕事
-10000→10001:スケール後の事業シェアを保持/改善する仕事
※これら全て揃わないと会社は成り立っていかない。
■事業開発までのプロセス
①concept(構想)
②strategy(戦略)
③decision(決定)
④execution(実行)
↓に進めば進むほど、アイディアの自由度は下がっていく。(=制約をかけていく)
一般的な会社のリソースの割き方は↓になるほど大きくなっていく。
上流工程でリソースを割くことによって、より良いサービスが生まれる。(=リーン・スタートアップ的)
conceptを考える段階での有効なツール、フレームワークがこれまでなかった。
①誰も見たことがない/聞いたことがない → break bias(バイアスを壊す) 脳との戦い → フレームワークを使う
②実行可能
③議論が起こる(賛成/反対) → uncertainty(不確実性)が起こる → マネジメントを活用
②に関してはスペシャリストに任せるだけだが、
①/③に関しては克服方法が必要。
①に関しては人と違う発想を生むためのフレームワークが必要。
③に関しては誰も見たことがない/聞いたことがないものは不確実性が高いため、決定が下せない。
これを克服するためのマネジメントが必要になる。
誰も見たことがない/聞いたことがないconceptを生み出すためには、
先入観であったり、パラダイム等の「認知バイアス」を破壊することで、 人とは違う「誰も見たことがない/聞いたことがない」conceptができるようになる。
①見えないものは破壊できない
→あるアイディアを並べた上で何かの指標に基づいてマッピングを行う
そうするとアイディアの相関性が見えてくるが、その延長線上にはイノベーションが起こらない。
A or B / A and Bの議論ではなくD地点にイノベーションが生まれるが、
マッピングフレームワークを用いることでD地点を探りやすくなる。
このためDポイントを発見するための指標(軸)を変えながら色々マッピングしていく必要がある。
②構造なきものは破壊できない
→あるアイディアを要素分解し、他アイディアの要素と比較し、その比較要素を組み合わせて①のようにマッピングする
要素分解することで構造を暴き出す必要がある
③人々の発送バイアスを狙うべし
→チームメンバーがどういうバイアスを持っているか調べ、
そのバイアスが違っていないか疑ってみる
④壊すバイアスは深ければ深いほとよい
→壊すバイアスが深ければ深いほどイノベーティブになる
②chaotic(非構造的)
この2つのバランスが必要。どちらかに偏ってもクリエイティビティは生まれない。
■クリエイティビティを生み出す方法
methodA:メンバーに①~②を行き来させる ※①~②の間を両方使う
methodB:脳内で考えるツールを使う方法
最も①~②の両方を使えそうな部分でいうと、
ダイアグラム(若干structured寄り)
ポンチ絵(若干chaotic寄り)
のツール。
chaoticに考えているときに数字で表現させるとバランスがとれ、
stuctured寄りで考えているときにはレンダリングで表現させるとバランスがとれ、
結果的にクリエイティビティに近づくことができる。
■ブレストの3段階
①アイディアを考えて一番いいものを"選択"するフェーズ
②アイディアを考えた後、それぞれのアイディアがなぜいいのか(切り口)を出すフェーズ
③切り口から各位がどういったバイアスを持っているのか洗い出し、バイアスを壊すフェーズ
なぜそのアイディアが生まれたのか、なぜクールだと思ってしまったのか、
そのバイアスを発見して破壊することが目的である。
・目的(何の目的で使うのか)
・範囲(どのレイヤーで見るか)
・切り口(どういう指標で見るか)
以上の3つは相関性があり、範囲が変われば目的も変わるし、目的が変われば切り口も変わる。
これを意識した上でフレームワークを活用していく必要性がある。
■イノベーションはどこで起こるのか
・Business
・Technology
・Consumer
80年台まではTechnologyで起こるものと考えられていたが、
今ではどこでも起こるようになっている。
網羅的に考えていく必要性がある。
■不確実性を超えるマネジメント
実際の組織ではクリエイティビティが高い人は少なく、
構造的に考えたい人と直感的に考えていきたい人と別れてしまう。
マネージメント層はstructured的に考える人(再現性を求める/数字で考える)ために、 決定が下しにくくなる部分がある。
お互いにお互いがわかる言語で話す意識を持つとうまくまわるようになるかも。
お互いに聞く姿勢の重要性。
よくわからないものをどうやってコミュニケイトしていけるか考え、