プロンプトエンジニアリングは必要なくなるのか?
プロンプトエンジニアリングはいずれエンジニアや研究者などの専門的なスキルとして性質が変わり、単なるプロンプティングだけでなく、プロンプトの評価やパイプライン作成まで幅広い領域をカバーするようになると。
まとめると、現状「プロンプトエンジニアリング」と言われているものは一般の人が意識しなくてもAIサービス側がいい感じにやってくれるものとして空気化する。一方で、サービス開発者や研究者など一部の職種によっての専門スキルとして広まっていき、そうした職種にとってはむしろ今よりも重要なスキルになっていく、と思います。
エンジニアや研究者でない人がプロンプトスキルを強みにしていくのはリスクが高い
エンジニアや研究者はプロンプティング以外の広汎なプロンプトエンジニアリングを極めていくと人材価値は上がると思われる
梶谷さんと全く同じ認識で、プロンプトエンジニアリングはいずれその名の通りエンジニアのためのものに変わり、意味合いも精度向上だけでなく、プロンプトの評価やパイプライン作成まで幅広い領域をカバーするものになると思われる。
具体的には、
・本体の対話モデルの精度向上(従来はこれだけ)
・中間処理の精度向上、パイプライン設計
・評価/テストの組み立て
・LLM as a Judgeの精度向上(人間評価へのフィッティング)
・RAGのクエリ抽出、拡張
・RAGの参照データのLLMによる情報抽出、加工
などなど。
更に言えば、プロンプトで解決できない場合の対処策としてファインチューニングがあったりするし、Agent開発になれば状態遷移やTool Callの設計をどう反映するかの判断も入る。
結局LLMの振る舞いを制御するための手段が初期はプロンプトのみだっただけで、今やその手段も多様化してきた。
こんなのプロンプトエンジニアの仕事じゃねえって言われることもあるんだけど、やってみると分かるけど、プロンプトを書く人がそのオーケストレーションをしないと整合性が取れないので、これはプロンプトエンジニアの仕事になってくんですよ。