「生成AIとSaaSの対比」 生成AIに関するレポート
「生成AIとSaaSの対比」 生成AIに関するレポート|DNX Ventures
https://scrapbox.io/files/6753e71a7ba47b4f05d1a9e7.png
https://scrapbox.io/files/6753e742892a5200a16e1839.png
対B2B SaaSという観点で最も重要なポイントと考えているのは、生成AIはそのDistribution Channelに変化がないという点です。海外VCの記事や各種リサーチなどでもよく、生成AIが過去のテック革命(ネット革命、クラウド革命、モバイル革命)になぞらえられることも多いですが、それらと大きく異なるのは、従前からのDistribution Channelに変化がないということだと考えています。
では、生成AIはどうでしょうか?生成AIアプリケーション(ex. ChatGPT)はWebやAPI、プラグインでの利用ですし、LLMモデルも基本的にはAPIベースで即アクセス可能です。つまり、従前のDistribution Channelから変化がなく、よって、既存プレイヤー(Incumbent)が容易に最新の生成AIテクノロジーにアクセスできている、というのが、過去のテック革命と比べたときに決定的に異なる要素だと私は思っています。そうするとスタートアップにとっては、容易に生成AIを実装してくる既存プレイヤーの動向を否が応でも注視せざるを得ず、生成AIという最新テクノロジーのみでIncumbentをディスラプトするのは(領域やユースケースをよく絞らない限り)難易度が高い、というのが生成AIスタートアップを取り巻く環境だと考えています。
https://scrapbox.io/files/6753e79c9f99d875ce059806.png
往々にしてITリテラシーの低い日本企業はこのようなグローバルプレイヤーのミドルウェアを使いこなせないことが多いため、日本企業に合わせたローコード・ノーコードで、分かりやすいUIUX、手厚いCSサポートをセットにした日本にローカライズされた国産ミドルウェアの登場が期待されます。
生成AI SaaS