三体
三部作の初巻に当たる「三体」の第1部は「沈黙の春」。冒頭は「狂乱の時代 一九六七年、中国」と題され、文化大革命の戦場が描かれる 物理学は、文化大革命下においては「反動的な科学」だった。たとえば相対性理論。アインシュタインは「アメリカ帝国主義のために原子爆弾をつくった男」(p13)で、その理論は「資産階級理論の黒旗」(p14)で、打倒されるべきものだった
中華人民共和国で1966年から1976年まで続き、1977年に終結宣言がなされた、中国共産党中央委員会主席毛沢東主導による「文化改革運動」を装った劉少奇からの奪権運動、政治闘争
紅衛兵と呼ばれた学生運動や大衆を扇動して政敵を攻撃させ、失脚に追い込むための官製暴動であり、中国共産党内部での権力闘争 反動的
一切の改革や革新に反対する姿勢、行動のこと。左翼勢力が右翼勢力をさして批判的文脈で用いる
体制に逆らうには道理があるということ
中国の文化大革命で紅衛兵や労働者が,劉少奇の支配下におかれた党や政府機関に対する奪権闘争のなかで使ったスローガン
1968年、中国の文化大革命の嵐は頂点に達するとともに、徐々に混迷の度合いを深めていったが、世界史的にも(中略)紅衛兵の「造反有理」と同じ叫びが広がっていた。 日本も例外ではなく、日大や東大など多くの大学で大学紛争がひろがり「造反有理」の声が飛び交い、高校生にも古い権威の否定の風潮が広がった。日本では全共闘運動は時期的にも紅衛兵運動と重なっており、強く影響を受けた。しかし、文化革命の実態はまだ知られておらず、多くの知識人・学生は肯定的に捉え、毛沢東を「国家廃絶、階級廃止」をめざす革命指導者とみなす、「革命幻想」にとらわれていた。 旧来の共産党や社会民主主義政党について、権力にしがみつき戦わない左翼である既成左翼として批判
p408
この時代、すべてのものに政治的な意味を見出す風潮は、不合理なレベルにまで達していた。紅衛兵は、隊列を組んで歩く際は左折のみ許され
ケンタウルス座アルファ星系、アルファ・ケンタウリ
超弩級SF。虫ケラ