EVANGELION
エヴァンゲリオンとヱヴァンゲリヲンがあるのでタイトルはEVANGELIONとする。
少々ネタバレを含む
ようやく全部見たのだけど。まんまとはまってしまったという感じがある。解釈の沼に。
ともかく整理しないといけなそうなので、ここに書いていきたいと思っている。
テレビアニメと旧劇場版は、シンジとアスカの心理描写が大きめに書かれていて面白かった。鬱度が高い。 新劇場版は、広告や音楽、作画CG含め表現として素晴らしく総合芸術という感じで良い。鬱度は低い。ただその分心理描写があまりないのでアニメ版でキャラの性格を脳内補完する必要がある気がした。
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エヴァンゲリオンのわからなさは、しょっぱなからなんのために戦っているのかよくわからないことにあると思う(目的を言わずに手法を説明し出す学部生の研究発表みたいな)。 めちゃ大雑把にいうと、旧にしても新にしても人類補完計画をしたい人と(みんなで一つになり不安をなくすという宗教的な理由)、あんましたくない(不安を受け入れ個々として他人の違いを知りながらも前進していきたい)人の戦いみたいな話。だと思った。ちなみにコードギアスにほぼ同じような展開がありびっくりした。 個人的にはアダム、リリスを知るだけである程度わかるようになる。ただ新劇場版だとアダムスになってて、カヲルくんが第1使徒で、第13使徒に堕とされたりそれがよくまだわからん。
アダム:第1使徒、白き月、生命の実をもった生命の起源。概ね永遠の命があり、アダムから生まれた使徒はほぼ不死。
リリス:第2使徒、黒き月、知恵の実をもったもう一つの生命の起源。リリン(人類)の源。人は死ぬが知恵がある。
リリン:アダム系統側からみた人類のこと。
生命の実と知恵の実というのは創世記?旧約聖書?の話だと思うけど、人類は知恵の実を食べた生命。で生命の実は食べてない。よくわからないけど、どちらも食べるのはよくないというか無理らしい。なので人類は知恵を得たが、命は永遠ではない。
で多分生命の実を持ったやつと知恵の実を持った奴が混ざるとよくないので、世界がリセットされる(なんか違う気がする)。人類はLCLという生命の起源に帰る。つまり一つになれる。そんな感じかな。
他の伏線や謎は物語面白くするためのものなので、これを知っていれば意味がわからんみたいにはならない。あとは解釈を楽しむだけ。
アニメ版では、最終的にサードインパクトが起こりみんな一旦LCLになるんだけど、シンジとアスカの一つになりたくないという拒絶によって、結果人間の姿を取り戻すことで終わる。そういうこともあって、旧劇場版ではシンジとアスカの精神世界が最終的には全面テーマになっていると思う。一方で新劇場版は、ゼーレとヴィレで完全に戦争になるっぽいので、宇宙戦艦ヤマト的な戦闘の方が大きなテーマかもしれない。 --
ともかく、解釈するのが面白い良い作品だと思う。映像の外側に何かがある感がいいんだろうなとか思った。広告とかもそういう実世界に染み出してきている感じを意図しているのだと思う。