言語の発声方法の違い
日本人が英語を習得するのが難しいのは文法などの様々な言語上の違いからであると思うが、ことスピーキングに関して言えばなんといっても発声が違うとおもう。発音ではなく発声である。 日本人は英語の発音によく悩まされる。r, l, th, aなど。個人的にはa(aとeの間っぽい音)が難しい。これらを発音といって舌や口の形を習ってきたが、まず根本的に喉の使い方の違いがこれらの発音を難しくしているとおもう。 ドイツもなのだが基本的に西洋系の人は日本人よりも声が低い。もしかしたら筋肉がそうなっているというのもあるのかもしれないが、言語がその低さでしゃべるようになっているからだとおもう。街頭インタビューなどで西洋から来た人が日本語で答えていて、それが西洋訛りであったときに、やけに声が低いなぁとおもっていた。西洋言語が第一言語の人は根本的に声を低く喋るのだろう。しかし、日本語が上手い西洋人は、日本人と同じくらいの声の高さでしゃべれるようなので、生まれつきの筋肉というよりも言語的なものなのだろう。 ともかく西洋言語は声が低いということを念頭に置いて、声を低くしてしゃべってみる。そうしてみると想像よりも簡単にr,l,th, aなどが発音できるということに気づくのではないか。なぜ低い方が発音できるかといえば、英語には文や単語の中に抑揚があるので、声が低い方が出すことのできる声のたかさの幅が広くなり抑揚がつけやすくなるから、というのがひとつあるとおもう(ほかにもいろいろあると思うが言語化ができていない)。
ともかく英語は日本語よりも声が低いというのは英語学習においてとてもクリティカルな情報なのだと思うのだけど、学校で習わない。これが意識できているかどうかで、リスニングとスピーキングの能力に大きく差が出るのではないかとおもう。
ギターを弾けるようになる。というの考える。
我々は、まず楽譜の読み方を習う。そして弦の押さえ方を習う。だけど、まずギターらしい音の出るギターがどんなものかしらないし、買い方を知らなかったし誰も教えてくれなかった。実は、長方形の木の板に六本の弦を貼って練習していたみたいな。音は出るがギターっぽい音が出るかは微妙である。
あえていうならそんな感じ。文法と単語を習う。発音記号や発音の仕方を習う。しかし、それらを使いこなす土台の発声がまったく学習から抜け落ちているた。そういう感じ。
ともかく、英語でスピーキングでつまずいているのであれば、一度声を低くしてみるといいかもしれない。イメージは福山雅治の歌い出し。もちろんただ低いだけではないのだけれど、幾分ましになるかもしれない。ぼくは最初それに気づいた時とても感動したのをおぼえている。