小さな単位
自分が一人で取り扱うことのできる「小さな単位」を見つけることである。「小さな建築」とは、実は「小さな単位」のことなのである。全体の小ささではなく、単位の小ささである。単位が大きすぎたり、重すぎたりしたならば、小さい自分の非力な手には負えない。 ー『小さな建築 (岩波新書)』 隈研吾 隈研吾の小さな建築の本でこの小さな単位というのが面白かった。単位というのはひとひとりが効果的に何かを創造できる最小構成のことを言っているのだと思う。例としてWater Branch Houseというレンガみたいのを紹介してたんだけど、水の出し入れで重さを変えられるので、組み直しもできるとか。面白いアイデアだと思った。実際に住めないとは思はないけど。 知的生産の技術のを読んで思ったのは、知的生産の道具で重要なのは、情報の規格化、単位を作ることのようだとおもった。発見メモ、日記、新聞記事、すべてを同じ大の大きさのカードにまとめあげてそれをこねる。 scrapboxもそういう単位や規格化をうまくやることで本領を発揮できる道具なのだと思う。京大カードと違いデジタル世界ではいくらでもかけてしまうので、単位をどうするかというのは結構考えもの。