アイデンティフィケーション
$ \mathrm{identification} | īˌden(t)əfəˈkāSH(ə)n |
偉大なる人格に対して、青年たちはしばしば、こういうふうなアイデンティフィケーションをこころみるものだ。話によれば、岡本太郎氏は、わかいときにおもったそうである。古来、天才には猪首がおおい。おれは猪首だ。したがって、おれはやっぱり天才なんだと。そこで、川喜田君は左ききであることによって、天才となり、わたしは手帳をつけることによって天才になろうとこころみたのである。 - 『知的生産の技術(岩波新書)』 梅棹忠夫 猪首であれば天才になれるわけでもなく、左利きになれば天才になれるわけでもない。もちろん手帳をつければ天才になれるわけでもない。しかし、こう思い込むことで何かをおこなうモチベーションとなる。もはや手帳に何かを記入するために行動し始める。結果的にさまざまな情報や技能が手に入り天才になるかもしれない。 アイデンティフィケーションも幸福度に大きく関係している気がする。自己肯定?とかそういう感じだろうか。