昔のインターネット
仕事ではslackのようなchatっぽいものは使わずmailを使っている。最初は戸惑っていたが、今は非常にシンプルで良いと思っている。
どうせなら全ての情報をメールに集約したいなと思い、気になったWebサイトはURLを自分にメールして、情報はSNSではなくmailing listやnews letterなどにした。これが意外に快適で、たくさんの情報を見なくて済むようになった。別にたくさんの情報がなくてもcreativeになれると気づく。(研究者として徐々に自分が何を探究すべきかが見えてきているからというのもあるだろうけど。)
そういう生活をしていたらふと昔のインターネットを思い出した。情報を渇望しなければ手に入らない世界。洗練された写真よりも文字や低解像度の画像が溢れていてる世界。ほとんどのフォントがTimes New Romanかcomic sansの世界。私が幼稚園-小学生の頃のインターネットの話である。
あの頃のインターネットはクソだったが異世界だった。可能性が満ち溢れていた。全ての人間がクソみたいなデザインの"ホームページ”を持っていて、リンクを貼って、相互リンクとか言っていた。あらゆるホームページが不完全だが個性があった。
今は全て同じである。youtubeの動画もtiktokもspotifyも何もかもなんか同じである。Notionでホームページを作るとおしゃれで非常に見やすいが全部同じ。ベストプラクティスがシェアされ、コンテンツのデザインもインタラクションも全て同じ。なんでこんなに同じになってしまったのか。
そう思って”昔のインターネット”とか”good old internet”とか検索すると2020年あたりから結構いろんな人がそういうことを言い始めている。それはなぜなのだろう。
とにかくいま昔のインターネットが懐かしくなっている。ただの懐古主義なのかもしれない。しかし、一定数の人間が同じことを思っているようだし、人類がSNSに疲弊しているのは間違い無いので、あの頃には戻らないにしても何かが次の10年に起こる気がしてきた。(いやCS研究者としては、”起こさなければならない”というべきなのか;P)
とりあえず匿名のホームページとブログなのかもしれない。ブログでも始めるか。scrapboxもまぁブログなのだけど何かが違う。
本気であの頃に戻るならHTML直書きかもしれない。でもそれは続かなそうだから久しぶりにはてなブログでも始めようか。
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この私の文章自体が、あのころのインターネットを感じる。洗練されてないポエム。長文では無いが読むには長すぎるポエム。しかしポエムな感じがする。