[エッセイ] 沖島の車輪
沖島には車がない。でも、その代わり、なのか、車輪がついているものをたくさん見かけた。
自転車に並んで三輪車は沖島のスタンダード。持ち主の使い勝手に合わせてそれぞれが個性的なカスタムをほどこされていて興味深い。そして、すっかりへこたれたタイヤの三輪車もそこかしこの家にとめてある。たぶん捨てるのが厄介なので、現役を引退してもそのまま沖島にありつづけているのだろう。もしかして三輪車のほうが島民の人口より多いんじゃなかろうか。
台車もよく目につく。車がないぶん、それなりの大きさや量のものを運ぶとなったら台車の出番なのだろう。大型のがっしりしたものから小回りのきくもの、猫車まで、さまざまな台車が活躍しているようだった。漁の仕事にも千円畑を世話しに行くにも、台車は必須に違いない。
沖島には車がない、けれども、車輪はいっぱいあった
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2022/5/14
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