[エッセイ] 沖島の畑には
千円畑に、以下のものを発見した。
・炊飯器の内釜(多数)
・浴槽(多数)
・鍋(多数)
・やかん
・毛布
・電気カーペット
家の中で特定の仕事を担っていたものたちが、その役目を新世代に譲り、セカンドキャリアとして畑にやってくる。水を貯められる形状のものたちは、以前の仕事がなんであれ、畑では水を貯める。広く覆える形状のものたちは、覆う。
ここでは、捨てる、ということが躊躇され、その形状がなしうる機能にしたがって役割をふたたび与えられる。家から出たものたちは、家の中でやっていたよりもシンプルで潔い仕事に従事している。
わたしは、使い終えたものに、あるいは、旧世代となってしまったものに、捨てる以外の、つまり、燃やすか砕くか埋める以外の将来を示すことができるか?
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2022/5/14
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