スクラムの価値基準
2017.11版から「価値基準」となっている。"Values"は「大事にしようと決めていること」だから基準でいいと思う。「以下のような属性を備えた価値観になっている」と解釈しても差し支えないのではと思う kakutani.icon
価値基準
確約(Commitment)
勇気(Courage)
集中(Focus)
公開(Openess)
尊敬(Respect)
スクラムチームが、確約(commitment)・勇気(courage)・集中(focus)・公開(openness)・尊敬 (respect)の価値基準を取り入れ、それらを実践するとき、スクラムの柱(透明性・検査・適応)は現 実のものとなり、あらゆる人に対する信頼が築かれる。スクラムチームのメンバーは、スクラムの役割・イベント・作成物に触れて仕事を進めるなかで、これらの価値基準を学習・探索する。 When the values of commitment, courage, focus, openness and respect are embodied and lived by the Scrum Team, the Scrum pillars of transparency, inspection, and adaptation come to life and build trust for everyone. The Scrum Team members learn and explore those values as they work with the Scrum events, roles and artifacts.
スクラムを活用するには、これらの 5 つの価値基準を上手に実践しなければいけない。個人は、ス クラムチームのゴールの達成を確約しなければいけない。スクラムチームのメンバーは、正しいことをする勇気を持ち、困難な問題に取り組まなければいけない。全員が、スプリントの作業とスクラムチームのゴールに集中しなければいけない。スクラムチームとステークホルダーは、すべての仕事とそれらを遂行する上での課題を公開することに合意しなければいけない。スクラムチームのメン バーは、お互いを能力のある独立した個人として尊敬しなければいけない。 Successful use of Scrum depends on people becoming more proficient in living these five values. People personally commit to achieving the goals of the Scrum Team. The Scrum Team members have courage to do the right thing and work on tough problems. Everyone focuses on the work of the Sprint and the goals of the Scrum Team. The Scrum Team and its stakeholders agree to be open about all the work and the challenges with performing the work. Scrum Team members respect each other to be capable, independent people.
価値基準はKenの最初の本には載っていて、いつの間にか忘れられたんだけど、スクラムガイド2016年版から戻ってきた。そのことについて、JeffとKenが語っている動画があるので見るとよい。 https://www.youtube.com/watch?v=0hRZffDD1ec
Commitmentはコミットメントのほうが良さそう印象。日本語の「確約」だと「結果を保証する」ようなニュアンスを受けるけど、意図は目的や成果を出したり、ものごとを良くするために「めっちゃがんばる」みたいな感じ(向き合いかたの話をしていそうだと思った) kakutani.icon
「スプリントプランニングの前にバックログをレディにする」ことを強調するために(グルーミングから)用語を変えた。やり方はチームによりいろいろなので(ミーティングしたり継続的にしたり)
「グルーミング」は性犯罪的な用語とカブっちゃうというのもあるよね… kakutani.icon
forecast と estimate の違い
estimate と commitment の混同はよくないね
very best な commitment であることを強調するために forecast と言っている
時間単位で見積っているチームは、見積りをしないチームよりも「速くない」という調査もある。小さいストーリーにポイントを振ってタスク分解しているチームが「一番速い」